適応
今年も例年以上に暑い夏が続いていますね。
春以降、入学や就職、人事異動、転勤、転居などがあり、身体に疲れが蓄積している人も多いと思います。
さらに、この夏の暑さや湿気が加わることで、体調はますます悪化してしまいます。
特に夏休み頃は、新しい環境にうまくなじめた人と、そうではない人の格差が生じやすい時期でもあります。
新しい環境に慣れるには、通常3か月程度時間がかかるといわれています。
最初の1か月目は、新しい環境に身を置くために情報過多になってしまう時期です。
例えば、通勤や通学の手段や時間が変わったり、毎日会う人も変わります。
転居をしたのであれば、生活そのものが大きく変化してしまいますね。
2か月目に入ると、1か月目に取得した情報について、その濃淡が見えてくるようになってきます。
全て大事だと思っていた情報が意外と優先順位が低かったりして、力の入れ具合をある程度、調整ができるようになってきている頃でしょう。
3か月目は、自分のこれからのことについて「少し先」の状況が想像できるようになってきます。
「今」を安心・安全に過ごしていることができていれば、今後も「大丈夫かも」と感じられる「適応」が完了した状態になれているかと思います。
この「適応」ですが、環境の変化の中で適応しきれず崩れた状態になると、「適応障害」という精神疾患の一つになるケースが多くみられます。
憂鬱感や不安感、学校や職場への登校、出勤拒否、不眠や食欲不振など、自律神経の乱れやうつ症状が生じやすくなります。
「うつ病」ほど重症度は高くなくても、社会や日常生活に支障が出やすい状態になってしまうことがあります。
鍼灸治療では、自律神経を整えることで、眩暈や耳鳴り、不安感などを取り除き、うつ症状を改善させることが十分期待できると言われています。
4月頃に環境が変化した人は、新しい環境に「適応」できたかどうか既に明暗が出てきていると思います。
また、この猛暑や夏季休暇による生活リズムの変化によって、せっかくの適応状態も再び乱れやすくもなります。
夏を楽しく健康に過ごすためにも、少し体調が良くないなと感じているのであれば、ぜひ一度、当院で治療を受けてみてはいかかでしょうか?
いつでもご相談くださいね。
神戸東洋医療学院付属治療院 片桐 享
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神戸東洋医療学院付属治療院
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