笑うと健康がやって来る

新型コロナウイルスの分類が5類になり、インフルエンザウイルス同様の注意をしながら生活することになりました。ようやくマスクを外して多くの人との会話が楽しめますね。しばらくお互いの表情が見えなかったので戸惑いを感じる方もおられるようですが、少しずつ活動範囲を広げて新たな環境に慣れていきましょう♪

 

 

笑う門には福来る!という言葉を聞くと「ワッハッハァー」と豪快に声を出し、クシャクシャの笑顔をイメージしてしまう私ですが、皆さんはいかがですか?

笑う門にどんな福が来るのかな?今回は「笑うと健康になる」についてのお話です。

 

「笑うこと」の大きなポイントは「たくさん息を吸って吐くこと」です!

呼吸1回で出入りする空気量は、普段の胸式呼吸で500ml、笑うと腹式呼吸になり最大2000mlと約4倍もの差があります!!

では、笑うと体にどのような良い効果があるのか一部紹介してみます。

 

 

☆免疫力アップ☆

がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の働きが活性化し病気から体を守ってくれます。

好きなことに熱中している時もNK細胞は活性化し、悲しみやストレス、嫌な事が続くとNK細胞の働きは鈍くなり免疫力もパワーダウンしてしまいます。気持ちを切り替えてあげると体は元気になれます!

 

☆脳の働きが活性化

笑うとα波が増えて、脳がリラックスすることや意志や理性を司る大脳新皮質に流れる血流量が増加します。近年は認知症予防や改善にも「笑い」が取り入れられています。

 

☆血行促進

深呼吸や腹式呼吸と同じ作用が起こり体内に酸素が多く取り込めるため、血のめぐりがよくなって新陳代謝も活発になります。

 

☆自律神経のバランスが整う

自律神経は交感神経と副交感神経の相互のリズムが体調を管理しています。緊張状態、不安、心配、頑張り過ぎるなどが長時間続くとリズムが崩れてしまうのですが、笑うことでリズムを整えるきっかけになります。

 

☆筋力アップ

心拍数や血圧が上がり、呼吸が活発となって酸素の消費量も増え代謝が上がります。同時に内臓・筋肉にも刺激が伝わり活動量が増え筋力アップになります。

笑いすぎるとお腹がよじれて筋肉痛のような痛みを感じたことがあります(笑)笑って筋トレ♪いいでよすね!

 

 

大きな声を出して笑わなくても大丈夫です。笑顔で過ごしているだけで健康効果があります。

「笑うと健康になれるよ。あなたが笑顔だと私も健康になるよ。」とご家族や大切な方にお伝えください。

笑顔で健康に過ごされることを応援しております!

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

藤岡友子

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髪の毛は血の余り!?

年を重ねるごとに髪の毛が薄くなったり、細くなったり、コシがなくなったりと髪の毛のトラブルや悩みは増えていきますね。

中医学では髪の毛のことを「血余(けつよ)」や「腎の華は髪にある」と言われます。これは一体どういうことでしょうか?

 

まずは「血余」からご説明していきます。

髪の栄養である「血」が不足することによって、頭皮まで十分な栄養が届かなくなるので、髪の毛は細く、パサつき、抜けやすくなります。

特に女性は毎月の生理や出産、授乳など血を消耗する機会も多いため、生理中は髪の毛がまとまりにくかったり、産後に髪が細くなったり、抜け毛が増えた人も多いと思います。

また、中医学では考え事や悩みごとが多く脳をよく使う、よく目を使う、睡眠不足なども血を消耗すると考えられているので、男性も他人事ではありません。

 

≪血の不足チェックリスト≫

3つ以上当てはまる人は血の不足が進んでいる可能があります。

□貧血気味   □めまい、立ち眩みがする

□眠りが浅い、不眠   □不安感が強い

□爪が割れやすい

□顔色が青白く、艶がない

□かすみ目や疲れ目がある

□生理のトラブルが多い

 

次に、「腎の華は髪にある」ですが、これは生命エネルギーの貯蔵庫である腎の元気度を髪の毛が表すということです。

腎が元気であれば髪の毛は黒々としたコシのある髪の毛として維持できます。しかし、腎は加齢によって日々そのエネルギーを消耗してしまいます。

そこに慢性的なストレスや疲れ、大病、過度な性生活などによって腎に必要以上の負担をかけると、その消耗も激しくなってしまいます。

 

≪腎の弱りチェックリスト≫

3つ以上当てはまる人は腎の弱りが進んでいる可能があります。

□足腰の痛み、だるさ

□歯のトラブルが多い

□頻尿、尿漏れ

□夜にトイレに何度も起きる

□疲れやすい   □耳鳴り、難聴

□冷え性   □ほてり

 

それぞれの養生法をご説明します。

≪血を補う養生法≫

①睡眠をとる

中医学では眠っている間に血を綺麗にし、増やすと考えられています。出来ればその日のうちに寝るようにして下さい。

そんなの無理!という人は、まずは10分でも良いです。早く寝るようにして下さい。血を補うには睡眠本当に大事です。

②目を酷使しない

目を酷使することも血を消耗する、と中医学では考えます。スマホやPC、テレビやゲームが面白いのもわかりますが、現代人は目を使い過ぎです。

睡眠のためにも23時を超えたら目を使わないなど自分の中でルールを決めましょう!

 

≪腎を元気にする養生法≫

①体を冷やさない

腎は冷えにとても弱いです。冬はもちろんですが、最近は夏もエアコンでとても冷えます。

夏でも冷たいものは控えめにしつつ、腹巻などを活用して、特に腰回りを冷やさないようにしましょう。

②疲れやストレスは溜め過ぎない

疲れやストレスを溜めることは腎の消耗につながります。日々忙しいとは思いますが、こまめに疲れを取り、ストレスは発散するようにして下さい。

休みの日も予定を入れ過ぎずに、たまにはゆっくり、のんびり過ごすのもよいと思いますよ。

 

美しい髪の毛は一日にしてならずです。

5年後、10年後に今以上に美しい髪の毛でいられるように、日々コツコツ養生していきましょうね!

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

田中 友也

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春の健康管理

お昼の気温が20度ほどになる日が増えています。しかし夕方になると10度以下に落ちることもあり、まだまだ寒暖差が大きいです。朝はまだ冷えて、暖かい服装をすると昼間は暑く感じ、逆に暑くなると思って薄着をすると朝晩は寒くなることがあり、服装で困る時期ですね。

そして春は寒暖差だけではなく花粉症や鼻炎、昼間の眠気など様々なアレルギー性疾患が多く見られます。

 

 では、春の健康管理はどうすればいいのかお話します。

 

まず春の季節はいつからいつまででしょうか。

季節は〝節気〞という太陽の運行によって区別しています。東洋医学で春の期間は、春の始まる日の立春から夏が始まる日の立夏までです。よって2月4日から5月5日ぐらいの期間を春となります。

季節は万物に変化を与え、私たちの体も季節に合わせて適応が違うので、東洋医学では季節に合わせた養生法と治療法があります。

 

春の特徴と、それぞれに適応した健康管理を4つ紹介します。

 

◎1つ目は〝暖かい〞ことです。

春は冬の間に人の体に足りなかった陽の気を補うのに良い季節です。その中でも特にお腹に暖かい陽気をたくさん受け入れた方が良いです。これは胃腸が暖かいエネルギー(陽気)を受け入れることで動きが円滑になり、その機能が良くなるからです。

天気が良く日差しが差し込む日にはなるべく散歩をしながら陽気をたっぷりと受け入れるようにしましょう。

 

2つ目は〝風が吹く〞ことです。

この時期に吹く強い風は暖かい春の気配を乗せて飛んでいき、万物の隅々を目覚めさせ活気を取り戻してくれます。しかし、この春風に混ざって黄砂とPM2.5 などの悪い異物が伝達されます。

黄砂とPM2.5が多く飛来する際はなるべくお出かけを控え、帰宅後にはうがい・手洗いを十分に行い、衣類を払って黄砂を落としましょう。また、洗濯物はなるべく部屋干しにして可能な限り窓を開けないようにすると良いでしょう。

 

3つ目は〝エネルギー(気)が上昇する時期〞です。

この時期、植物は新芽を咲かせて冬の間にずっと眠っていた動物たちも活動を始めます。しかし、人は冬に貯めていた気が少ないと、体がそのエネルギーに付いていけなく、疲れやすい、やる気が出ない、昼食後眠気で困るなどの症状が起こります。

このような場合は睡眠の質を上げ、脂濃く味付けが強いものよりもあっさりした食べ物を食べて、有酸素運動など軽い運動を週4回程度行った方が良いでしょう。

 

4つ目は〝寒暖差が大きい〞ことです。

私たちの体はこの激しい寒暖差に慣れるため頑張りますが、これにより免疫力が低下することもあります。この時期には風邪をひきやすくなり、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などを患っている場合、症状がさらにひどくなることもあります。

寒暖差が大きい日は薄いマフラーで首を温めること、39℃~40℃のお湯の湯船に約10分つかり、体全体を温めた後ストレッチをし、熟眠できるようにしましょう。

 

 

この4つの事に気を付けながら、活気のある春をお過ごしください。

 

神戸東洋医療学院 付属治療院

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七情

3月になり、春の陽気を感じられる日も増えてきました。

3月8日より、付属治療院はセンタープラザビルの9階に移転いたしました。

このセンタープラザビルに引っ越してきたのは、今から7年前です。あっという間に感じていましたが、もう7年も経過していたのだと、月日の流れる速さに驚かされます。

さて今回は、この「7」という数字にちなんだ東洋医学のお話をしたいと思います。

 

 

東洋医学では「七情」という「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」の7種類の感情が、臓腑にも影響して体調の変化を起こす原因になると考えられています。

日常の生活でも起こりやすい感情ではありますが、その感情が強過ぎたり長期にわたると、限界を超えて体に悪影響を及ぼします。

 

 

・怒り過ぎるとイライラして顔は赤くなります。気が上がりやすく「肝」に影響します。

・喜びすぎると気が緩んだり、興奮し過ぎて睡眠が浅くなるなど、「心」の状態に影響します。

・思い悩みすぎると「脾」に影響します。脾は食物の運化を司りエネルギーを運ぶ臓器ですが、傷むと胃腸の不調が現れやすいです。

・悲しみすぎたり憂いすぎると「肺」に影響します。肺が傷むと、呼吸が浅くなり気持ちも沈みがちになります。

・恐れすぎや驚きは「腎」に影響します。泌尿器系にも関係するため、緊張するとトイレが近くなるのもこれが原因の一つです。

 

 

特に春の季節は、寒暖の差による体への影響や、年度末の忙しさによるストレスが強すぎて、イライラや不安感、怒りの感情が出やすくなります。体の熱が上半身に上がってくるため、頭はのぼせやすいですが足元は冷たい状態です。肝の気が上がった状態です。

 

 

東洋医学の肝は、血を貯蔵し気の巡りを司る臓器です。気血を全身に十分に巡らせることで、精神的にも安定した状態になるので、肝の気を下げる必要があります。

対処法としては、まずは肝の気を抑えるためにストレスを減らす必要があります。

適度な運動を行うと気の巡りもよくなるので、軽い体操やウォーキング、ストレッチなどをこまめに行いましょう。

 

 

治療院も新しくなり、新年度に向けてさらに活気づいてくる時です。イライラせず落ち着いて過ごすことが大切ですね。

「7」に関係するお話をしましたが、新しい治療院は「9階」です。

皆様、お間違いないようにお気をつけください。

 

 

 

神戸東洋医療学院 付属治療院

池辺 由実

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ウサギとカメは仲良し

令和5年も1か月が過ぎ、すでに立春です。今年もあっという間に駆け抜けていくことになるのでしょう。このような時の速さを例えるものとして、今年の干支であるウサギがあります。

今回はウサギが登場する『ウサギとカメ』の物語からお話をしたいと思います。

 

ある日、ウサギとカメは目的地までどちらが速く到着できるか競争することになりました。敏捷さに優れているウサギはまたたく間にカメを引き離し、勝利は確実かと思われました。するとウサギは安心し、レース中でありながらも休憩して眠ってしまいます。

その頃、カメはゆっくりではありますが、歩みを止めません。マイペースに歩き続けるカメは、ずっと先にいるはずのウサギを追い抜きゴールに向かいます。

ようやく目覚めたウサギは慌ててカメの後を追いかけますが、後の祭り。カメに追いつくことができずウサギは負けてしまいます。

 

この物語は「実力があっても油断は禁物!」努力をし続けることの尊さを私たちに教えてくれていると感じます。

また、この物語からもう1つ私が思い浮かべることがあります。それは、私たちの中にもウサギ(瞬発力)とカメ(持久力)があるということです。

すばやくパワフルに体を動かす瞬発力に関係する白筋と、長く立ちそして歩き続けることを可能とする持久力に関係する赤筋が、1つの筋肉に合わせて存在しています。

この白筋と赤筋の割合は、筋肉の役割や年齢、運動を含めた生活内容で変わってきます。その為、私たちの中のウサギとカメは競争関係にあるわけではなく、協力共存関係にあるのです。

 

若く活動的な頃には白筋が多く、ダッシュしたり階段を駆け上がったりすることは朝飯前です。もし、転びそうになっても反射的に体勢を立て直すこともできます。通常、年齢と共に運動量は減りやすくなり、反射運動を支える白筋は衰えてしまいます。対して、持続力のもとになる赤筋は白筋ほど目立った減り方はしませんが、運動量や栄養不足で、やはり減ってしまいます。

これらの現象を防ぐために、白筋と赤筋それぞれにふさわしいトレーニング法があります。

 

反射神経を鈍らせないためにはラジオ体操がお勧めです。

今さらラジオ体操?と言うことなかれ。ラジオ体操は素早く体を曲げ、反らし、ねじり、そして跳ぶ動きまで網羅しています。

学生時代、この体操はどんな役に立つのか考えもせず軽々とこなしていた方が殆どだと思います。しかし大人になり久しぶりにやってみると、自分の体のキレの悪さに愕然とします。

体操の意義を噛みしめながら何週間か続けていると、階段での足取りが軽くなったり、動きのバランスがとりやすくなったりします。

 

赤筋を無理なく鍛えるには、個人個人に合った時間を歩くことです。ほとんど歩く習慣が無かった方は20分くらいからでも十分です。そして、筋力体力に余裕が出てくれば5分ずつ歩く時間を延ばしてみましょう。

歩くことには心肺機能の強化、全身の血流改善、胃腸の働きの促進など良いことがたくさんあります。もちろん、度を超すトレーニングはケガのもととなるため、運動後には適切なストレッチや、必要に応じた鍼灸治療も筋肉のコンディションを保つためには役立ちます。

 

繰り返しになりますが、違う質の筋肉はどちらにも意味があり、それらが合わさることで、私たちの身体は本来の活動が行うことができます。

私たち人類もそれぞれの違いを理解し、より良い調和が生まれることを願う早春です。

 

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

川上 靖

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