冬場の血圧サージにご注意を
立春が過ぎ、暦の上では春になっていますが、外を見ると、雪がちらつく日があったりと
まだまだ寒い日が続いていますが、体の調子は如何でしょうか
例年よりも朝晩が冷え込むと感じている方は多いのではないでしょうか。
1年の中で脳血管障害が最も多く発症するのは、一般的に気温が低くなる冬場とされています
寒い季節になると何故、脳血管障害が増えるのかは様々な要因がありますが、ひとつ言われているのは血圧の急激な上昇です。
健康診断や定期的な検診で高血圧と診断され、降圧剤などで血圧管理を行っている方とは別に、
近年「血圧サージ」という新たな概念が誕生し、この事が引き金となって起こる脳血管障害が注目をあびています
今回は、「血圧サージ」の危険性、対策などについてご紹介したいと思います
サージとは、英語で「急上昇する」「急騰する」という意味です。
つまり血圧サージとは、通常の状態(正常値)から急激に血圧が急上昇するという意味からきた造語です。
高血圧症とは普段から高血圧が慢性的に継続していることをさし、本人も「血圧が高い」ということを自覚していることが多いですが、
血圧サージは、普段、血圧が正常な人にも起こる可能性が高い症状とされ、全ての人が気をつけるべきことだと言えます
また、肥満傾向、糖尿病予備軍などの他の危険因子をもっている人が血圧サージを起こすと、脳をはじめ、
心臓などの重要な臓器に致命的な障害を起こす程、危険性を持っています
では、どの様な場面で起こるかというと、寒い時、タバコを吸っている時、緊張している時、
トイレに入っている時など多岐にわたりますが、これらの要因が重なれば重なるほど危険性は高くなります
特に冬場の脱衣室や浴室は冷えていることが多く、風呂に入る時やあがる時は寒さによって血管が収縮しやすく
血圧が急激に高くなるので注意する必要があります。
また、タバコを吸う事でも、血管は収縮するので血圧は高くなります。
緊張している時、トイレで力んでいる時も血圧は急上昇してしまいます
要因を挙げ出すときりがないですが、これらの要素を出来る限り減らすことが
何よりも大切なことだと言えるでしょう
普段の生活習慣を見直すことも大事です。
では具体的にどんな対策をすれば良いのでしょうか
朝起きて素足で歩くのではなく、スリッパや靴下を履くようにし、急激に体を冷やさないように
することが重要です。冬場出かける時は、気温の急変化を避けるためにもマフラーをするようにしましょう
またお風呂に入る時は、脱衣所や浴室を温めた上で入浴すれば血圧の上昇は予防できます。
ストレスや緊張、急激な運動も血圧をあげるリスクとなる為、普段から軽い運動を心掛け、
疲労を溜めずリラックスできる状態を作る事が重要です
まだまだ寒いが日が続きますが、気温の変動に負けず、元気に2月を乗り越えましょう
神戸東洋医療学院 付属治療院 光上 信幸
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