あけましておめでとうございます。

2014年ももう2週間も過ぎてしまいましたが、今年初めての東洋医学的雑記ということで、新年のご挨拶をさせていただきました。

 

年末年始、今年は土日の関係で例年より長い休暇となった方も多いのではないでしょうか。

その分、普段通りの生活に戻るのにもいつも以上に気合いと時間が要りますね。

そこで今回は、「公式には」、お正月気分をいつまで引きずってよいのかというお話です。

 

私が子供の頃は、しめ縄を飾った自動車をよくみかけましたが、最近はめっきり目にしなくなりました。門松を飾るお家も少なくなりましたね。

このしめ縄や門松などのお正月飾りを飾っておく期間を「松の内」と呼びます。

年神様がいらっしゃる「松の内」が明けると、お正月にお供えしていた鏡餅を下げて、お餅を割って食べる「鏡開き」が行われます。

鏡餅には神様の霊が宿っており、食べることでその力を授かることができるとされ、一年の無病息災や家内安全を願います。

また、お餅を包丁などの刃物で切ることは切腹を連想させることから、木槌を用いたり、そのまま手で割る習わしとなっています。

 

現在では、全国的に1月11日に鏡開きを行うのが一般的ですが、もともと松の内は1月15日、鏡開きはその後の1月20日でした。

しかし、三代将軍徳川家光が亡くなったのが4月20日だったため、忌み日である「20日」を避けて1月11日を鏡開きとしたそうです。

その際、鏡開きの後もお正月飾りを飾っておくのは不自然なので、松の内もその前の1月7日に変更したのだとか。

 

ただ、徳川幕府があった関東ではそれが浸透しましたが、関西では正確に広まらなかった為、松の内が1月15日、鏡開きが1月20日のままとなっているところもあるようです。

たしかに家の近所では、まだ、しめ縄を飾ったままの関西流のおうちもちらほら。。。

みなさんのおうちではいかがでしょうか。

 

年越しそば、おせち料理、七草がゆ、鏡開き、そして2月の節分には恵方巻き―。

食べもののことばかりですが、そして、それぞれの食材や料理に込められた意味や願い、また日本に古くから伝わる伝統に思いをはせながらいただきましょう。

 

みなさんにとって心身共に健やかな一年になりますように。

 神戸東洋医療学院 付属治療院 池田朋子