あなたの免疫力は?

寒さの厳しい日が続いていますが、体調は崩されていませんか?気温が低く乾燥もしているので、感染症対策をしっかりととる必要があります。

免疫力を上げるために腸内環境を整えることも、感染症対策のひとつになります。腸は「第2の脳」ともいわれ、人がウィルスに打ち勝つ原点は腸にあります。

 

免疫細胞の70%が腸内に生息しており、腸は最大の免疫器官と呼ばれています。大腸には腸内細菌がすみ、「腸内フローラ」を形成しています。

腸内細菌のバランスがよいと、免疫細胞が活性化されます。

 

腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌(善玉菌、悪玉菌のうち優勢なほうに加勢する)の3種類に大きく分類されます。

悪玉菌よりも善玉菌が多い方が、良い腸内環境作ってくれます。

 

腸が元気だと、次のような効果があると言われています。

 ①免疫力が高まり病気になりにくくなる

 ②代謝が上がってむくみにくく、痩せやすくなる

 ③肌と髪がツヤツヤになる。

 ④肩凝りなども和らぐ。

思った以上に、いろいろと良いことがありますね。

 

また、腸内細菌はメンタルにも影響します。

「笑うと免疫力がアップする」といわれるように、免疫力はメンタルに左右され、腸は脳(心)との関わりも深いのです。

腸内細菌は、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質の生成にも関わり、心身の安定にも深く関係します。幸せをしっかり感じることができ、ストレスに負けない精神を保つことは、免疫力アップにつながります。

そのためにも、腸内環境を整えることが大切です。

 

腸内環境を整える方法

 ①食事で整える

  善玉菌を増やすために、善玉菌を多く含み餌になる食品を摂りましょう。

  ・納豆、キムチ、みそ、チーズ、ぬか漬け、ヨーグルトなどの醗酵食品

  ・海藻、きのこ、野菜、果物などの食物繊維

 ②適度な運動や質の良い睡眠を取る

 ③腸マッサージをする。

 

★腸のために毎日実行したい生活習慣★

 ①朝は余裕をもって起きて、コップ1杯の水を飲む

  朝バタバタすると、交感神経の働きを一気に高めて自律神経が不安定になります。水は冷たいものより、常温か白湯がおすすめです。

 ②朝食をとることで、腸のぜん動運動も活発になります。

  納豆や味噌汁などの発酵食品がおすすめですが、時間がなければバナナ1本でも良いので食べましょう!

 ③食事は腹7~8分目まで

  食べ過ぎると血液が胃腸に集中して、他の内臓や筋肉の血行が悪くなり、体温が下がって腸内の善玉菌が増えにくくなります。

 ④いつもゆっくりを心がける

  余裕をもつことで、副交感神経の働きが良くなり、自律神経が安定します。

 ⑤完璧主義を捨てる

  腸の健康に一番の敵はストレスです。頑張りすぎる自分とさよならをしましょう。

 

まずは自分のできるところから実行をして、腸内環境を整えて免疫力を高めていくのはいかがですか。

可能な限りサポートをさせて頂きますので、スタッフ一同お待ちしています。

 

 神戸東洋医療学院付属治療院

                                           藤本福

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小正月と小豆

皆さん年末年始はゆっくり過ごすことは出来ましたか。

お正月は年神様という神様をお迎えする行事で盛大に祝われますが、「小正月」があるのをご存じですか?

かつて「月」を暦の基準にしていた日本では、旧暦の1月15日にあたる満月の日を正月として祝い、一年の始まりとしたようです。

これが「小正月」の起源とされています。

では小正月にはどんなことをするのでしょうか??

 

 

小正月の行事で有名なのは「どんど焼き」や「左義長」などと呼ばれる火祭りです。地域に根付いた伝統行事であったことから他にも30種以上の呼び名が各地域であるようです。お正月に飾った門松や松飾り、前年のお札など、縁起ものに感謝し神社や河原などに集めて焼くことで家内安全や無病息災を祈ります。

また、1年の健康を祈り『小豆粥』を食べる風習があります。

「赤い食べ物は邪気を祓う」という中国の古い風習に由来したことが始まりのようです。

 

今回はそんな縁起の良い『小豆』の魅力についてお伝えしたいと思います。

小豆はマメ科ササゲ属の植物で、日本では縄文時代の遺跡から発見されるほど古くから親しまれてきました。

和菓子などで使われる甘い小豆あんが広まったのは室町時代に武士や貴族の間で茶道が流行してからで、それ以前は薬膳として塩味の小豆が使われていました。

 

 

小豆には食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれているため、便秘の解消や腸内環境を整えるのにも効果的です。また小豆の皮にはサポニンが豊富でコレステロールや中性脂肪の増加を防ぎ、血糖値の上昇を抑制するなどが期待でき、お正月で食べすぎてしまった体を調整するのにありがたい食材です。

他にもビタミンB群、カリウム、タンパク質などバランスよく栄養素を含んでいるので、小正月以外にも取り入れたいですね。

 

 

そして小豆は食べるだけでなく、体を温める小豆枕としても使えます。

小豆はもともと吸湿性が高くたっぷりと水分含んでいるため、レンジで温めたときに蒸しタオルと同じように「湿熱」を生みます。

カイロのような乾いた熱よりも、湿熱は浸透性が高く、体の奥から温めてくれる効果があります。冬場は特に乾燥しやすいですから、肌にも優しいですね。

 

 

お腹に置いて、お正月の飲食で疲れた内臓の循環を良くしたり、冷えてしまった首肩には小豆の程よい重みと湿熱で血の巡りが良くなり疲れをとることが出来るのでおすすめです。

小豆枕じゃなくとも、ちょっとしたアイテムが自分自身の身体と向き合う時間のきっかけになってくれれば嬉しいです。

私たちも皆さんの健康のお手伝いをこの1年、誠心誠意させて頂きます!!

 

 

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 宮崎紗希

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白露

今回は9月の節気とこの時期の健康管理についてお話をします。

 

秋が始まる9月には、白露(はくろ)と秋分(しゅうぶん)があります。秋分は聞いたことがある、あるいは知っているという方が多いと思います。

しかし白露とは何?と思われる方は多いのではないでしょか。

 

白露は、二十四節気の一つであり、秋分の前の15番目の節気です。

2022年の白露は9月8日から9月22日までです。

 

 

梅雨明け以降、晴天が続いていましたが、秋雨前線や台風の影響によって大雨の被害も発生しやすく、不安定な気候が多くなります。

また、白露は白い露と言う意味です。夜に気温が露点以下に下がることで、草場や物に露がつくことが由来とされています。

昼間の気温は上がります。しかし、夜には気温が下がり、昼夜の気温差が5~8度ほど違います。

気温差が大きくなるため、身体の適切な体温を維持することが難しくなります。そのため私たちの体は普段よりエネルギーがさらに消耗されて、疲れやすくなり、免疫力も落ちやすくなります。

 

このように、白露は季節の変わり目の始まりです。健康管理がさらに重要な時期です。

では、どのように健康管理をした方がいいでしょうか。

 

1.一定な体温を保つ

昼夜の気温差が大きくなると一定な体温を維持することが難しいです。

夜は長袖の服を着て寒くならないようにするなど、衣服で体温調整ができるように工夫すると良いでしょう。

 

2.十分な睡眠と運動

健康のためには、最も基本的なことを守ることが大事です。今の時期から夜が長くなります。早く寝て1日7~8時間は睡眠をとるようにしましょう。

筋肉は体の熱を発生させるため、筋肉量が多いほど体温を維持するのに役に立ちます。

 

3.水分を摂る

秋は乾燥するので体に水分が必要です。

個人差はありますが、一般的な成人が一日に必要な水分は、1.5~2リットルです。常温のお水をこまめに飲むようにしましょう。

 

4.季節の食べ物 

今の時期には美味しいものが沢山ありますが、その中でもリンゴはビタミンAの含有量が多く、免疫力を増進させます。

リンゴの果糖とブドウ糖は消化吸収がよくエネルギーとして吸収されるため、疲労回復にも良い果物です。

また、柿は風邪予防に効果があるビタミンA・Cを含んでいます。漢方では肺を潤沢し、胃腸を丈夫にするのに効果的とされています。

 

暦の上では秋が始まりましたが、まだまだ、夏の暑さは残っています。

今の時期は、気温差、夏の疲れが残って体がだるい、疲労感が取れない、鈍い頭痛が続くなどの症状も出やすいです。

鍼灸の治療と規則正しい生活で残っている夏の疲れを取り除き、元気な秋を過ごしてください。

 

 

 

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今が旬の「梅」をどうぞ

梅は6月~7月が収穫時期で、梅干し、梅酒、梅シロップ、梅ジャムなどに加工して頂きます。みなさんは梅をどのように召し上がりますか?

近畿地方ではすでに梅雨明けが発表されましたが、なぜ「梅雨」と書くのか興味があり調べてみました。

諸説ありますが梅の実が雨の水分や日光を浴びて熟すことから「梅雨」となり、「つゆ」と呼ぶのは雨の露(つゆ)に関係しているという説があるそうです。

今回は昔から身近にある今が旬の「梅」についてご紹介します。

 

≪梅の効能・効果≫

 

☆食中毒予防

梅干しに含まれるクエン酸に細菌の増殖を抑える効果があります。これからの季節は特にお弁当やおにぎりに入れるのがおススメです。

 

☆整腸作用

梅干しには腸内善玉菌のエサとなる植物性乳酸菌と、悪玉菌を抑制するカテキン酸が含まれており、相乗効果でより高い整腸効果が期待できます。

 

☆カルシウムの吸収促進

梅干しに含まれるクエン酸の作用でカルシウムの吸収が促進され、骨粗鬆症予防になります。

 

☆動脈硬化予防

梅干しにはアンジオテンシンⅡという血管収縮性作用のあるホルモンの働きにより、血圧上昇を抑え、血流をなめらかにする作用が働き、動脈硬化の予防になります。

 

☆疲労回復

梅干しには筋肉にたまった乳酸を分解するアミノ酸が豊富に含まれており、夏バテ予防になります。

 

☆食欲増進

梅の酸味成分に唾液の分泌を促進し食欲を増進する働きがあります。また、食前酒として梅酒を飲むこともアルコール作用で胃液分泌が促進されます。

 

☆血行促進

梅干しを加熱すると「ムメフラール」という血液の流動性を高める成分が生じます。血流を改善し血栓の形成を予防しますので、日常的に摂取していると良いそうです。梅干しを温かいお湯に入れて飲むのもおススメです。

 

☆美肌効果

クエン酸の作用で新陳代謝が促進され、ポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化成分により、美肌と老化防止が期待できます。

 

梅が持つ効能はまだまだあります!!驚くほどパワーを秘めた食材ですね。これからの熱中症対策にも梅干しを取り入れてみてはいかかでしょうか。

梅干しの塩分が気になる方は減塩のものを選んでみてください。1日1個程度を目安にどうぞ。私はお豆腐に梅肉を乗せて頂くのが大好きです。大葉があれば最高ですね!

 

特にこの時期は体調の変化を感じやすくなりますので、旬の食材を取り入れて、元気に夏を迎えましょう!!

体調を整えるためにも是非鍼灸をご活用くださいね。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

藤岡友子

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梅雨

梅雨に入り、雨の日も多く、湿度の高さから体や頭の重だるさや胃腸の不調、むくみ、倦怠感、なんだかすっきりしない、下痢、軟便などなんとなく様々な不調が起こりやすい季節になります。その原因とされるのが「湿邪」です。

湿邪には外から入ってくる「外湿(がいしつ)」と、体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれ、どちらも身体に様々な悪影響を及ぼす原因となります。

 

東洋医学的では、この湿邪の影響を一番受ける臓腑が「脾(胃腸)」と言われています。

梅雨のように、他の季節に比べ湿度が高く、蒸し暑いので冷たい飲食物を摂る機会も増える季節は、外からと内からの両側から脾をいじめることになります。

脾には食べた物を消化吸収し、栄養や水分を全身へ巡らせる働きがあります。そのため脾が弱ると、疲れやすさや倦怠感、食欲の低下、下痢、軟便などが見られやすくなります。

また、脾は水分を全身に巡らせる働きもあるので、脾が弱ることで体の重だるさやむくみ、スッキリしないなども見られやすくなります。

 

特に日本人は、島国で周りを海に囲まれている湿度が高地域に住み、湿度を嫌う胃腸が弱い人が多い民族です。そこに梅雨が重なるといつも以上に胃腸に負担をかけることになります。

そのため、体の内側からと外側からの両面から湿気を追い出すことが梅雨における養生で大切になってきます。

では梅雨の養生を見ていきましょう!

 

1.冷たい飲食物は極力避ける

暑くなる季節なので、ついつい冷たい飲食物を摂る機会も増えます。

冷たい飲食物は、水分代謝や元気の源である脾(胃腸)を弱らせ、食欲低下や倦怠感、だるさ、下痢や軟便、むくみなどの原因になります。出来るだけ冷たい飲食物は避け、普段から最低でも常温以上の温かい飲食物を摂るようにしましょう!

どうしても冷たいものを摂る時は一度口の中で少し温めてから飲み込むようにしましょう。

 

2.肥甘厚味の物、お酒、水分の飲みすぎに気を付ける

肥甘厚味(ひかんこうみ:脂っこい物、甘い物、味付けの濃い物)や、お酒、水分の摂り過ぎは湿邪(体内で余分な水分)となり、特に外の湿気が多い梅雨は湿気に弱い脾を弱らせる原因になります。

甘い味の食材は薬膳では脾を元気にしてくれますが、過ぎたるは及ばざるがごとく。摂り過ぎは湿邪を生んでしまうので注意しましょう。

オススメは温かいあっさりした薄味の和食です。

よく噛んで食べることで少しでも胃腸の負担を減らしてあげましょう。

 

3.体を冷やさず、適度に汗をかく

梅雨頃から蒸し暑くなり、冷房が入り始め、冷たい飲食物も増えるので、外側からも内側からも体を冷やしてしまいます。

体が冷えると血流も水分代謝も悪くなり、汗をかきにくくなり、体から湿邪も出ていかず、胃腸を弱らせ、体は重だるくなり、胃腸の調子も悪くなります。

そんな時はウォーキングや散歩、ストレッチ、ランニングなどで体を動かして軽く汗をかき、体に溜まっている湿邪を外に追い出しましょう!

体が重だるい、むくみ、胃腸の不調など湿邪の影響を感じるときは、半身浴や岩盤浴などで軽く汗をかくのも1つの養生です!

その時は水分補給も適度にしてくださいね。

 

4.思い悩みすぎない

中医学では「思」という感情は「脾」と深い関係があると考えます。

適度に思い悩むことは良いですが、過度に思い悩みすぎることは脾に負担をかけ、消化吸収機能を低下させてします。例えば、心配事や恋愛、勉強などで思い悩んだりした時に食欲が落ちた経験は誰しもあると思います。

考え過ぎても仕方のない事に対して時には「ま、どうにかなるか!」精神でいきましょう!

 

5.部屋の風通しを良くし、清潔にしましょう

梅雨の合間の晴れた日は出来るだけ部屋の窓を開けて換気し、空気の入れ替えと湿気を外に追い出しましょう!カビなども繁殖しやすい時期なので、部屋の中は清潔に保ちましょう。

部屋に除湿器なども置き、住んでいる環境の湿度を出来るだけ下げて胃腸と体の負担を減らしてあげましょう。

 

これらの養生を日々に取り入れて、ジメジメ蒸し暑い梅雨をカラッと元気に過ごしてくださいね。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

田中 友也

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