胃腸を労わる
皆さんの胃腸の調子はいかがですか。
私ごとですが、最近食べ過ぎているなと思うことが増えてきました。
食事を進めていると食べ終わるころには満腹感で満たされると同時に胃の辺りが詰まった感覚です。お腹いっぱい食事ができることはとても幸せなことですが、これが続くとかなり胃腸に負担をかけているなと自覚しています。
近年は胃腸の健康が全身の健康につながると言われています。
今回は、胃腸にかける負担から食事の改善策を考え「胃腸を労わる」気持ちを持てるよう、自ら指南してみようと思います。
その前に・・・
食べ過ぎたな~と思いながら無意識にみぞおち(上腹部の中心で凹みがある)辺りを擦ることがあります。
満腹を表す仕草ですね。
その擦った手の下には「不容(ふよう)」、「承満(しょうまん)」という胃経に属するツボあります。「不容」は胃の上部に位置し、その下方1寸(3cm)に「承満」があります。
胃の容量が一杯(限界)で、食べ物で充満している様子を表し名付けられたそうです。
いずれも胃を調整するツボなので、擦るだけでも負担を軽減してくれます。
胃腸は、主に食事を消化吸収し不要なものを排泄するという活動を行います。
まず最初に、その胃腸にかかる負担内容を考えてみました。
・食後3~6時間かけて消化吸収し続ける
・腹7~8分の量でないと、消化時間がかかり過ぎる
・極端な甘い・辛い・酸っぱい・塩辛いものは、胃の粘膜が傷つく刺激物になる
・冷たいものを食べると、胃腸も冷えて活動が弱まる
・油の多い食事は、分解時間がかかる
・アルコール等の嗜好品は、消化管粘膜が弱る
・便秘は、腸内環境の悪化を招く
これらのことから、負担を少しでも軽減するための方法をご紹介します。
・1口30回程噛み、ゆっくり食べる
・噛む時に、唾液(消化酵素)を混ぜる
・濃い味など刺激物は避け、適量にする
・冷たいものは控え、口の中で温めるように噛む
・肉や油の消化を促す大根おろし・しょうが・玉ねぎなどを一緒に食べる
・蒸す・煮る・ゆでる調理法を選ぶ
・胃腸に休息(空腹)時間を作る
・就寝3時間前には食事を済ませる
・1日1~1.5リットルの水分を摂る
・ストレスで自律神経が乱れると、胃腸の蠕動運動や胃酸分泌に影響することを知っておく
他にも胃腸のためにできることは色々とあると思いますが、いつまでも胃腸が元気に活動してくれるように、食事を摂ることと胃腸を休ませる意識をもつことから始めようと思います!!
皆さんも胃腸の疲れを感じたら鍼灸師へお伝えください。一緒に胃腸を労わりましょう。
食事は美味しく楽しくエナジーチャージしてくださいね♪
神戸東洋医療学院付属治療院 藤岡友子
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