電気設備点検に伴う電話回線不通のお知らせ

センタープラザビルにて実施される電気設備点検に伴い、
以下の日時で当治療院の電話回線が不通になります。
皆様方には不都合をお掛けいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 
<電話回線不通日時>

期間:2020年3月20日(金)18:00頃~2020年3月21日(土)10:00頃まで
 
付属治療院 院長 石橋 尚久

クコ(枸杞)の実

 いつの間にか冬ももうすぐ終わりです。この寒さが過ぎれば、新しい命が芽ざす春が始まります桜

この時期には、冬の間ずっと眠っていた私たちの体を春に向けて準備させていかなければなりません。

 

東洋医学の理論を説明する「黄帝内経」には冬に健康管理ができないと春に色々な疾患にかかるという記述があります。これは、暖かくなるとエネルギーの消費量が冬より多くなるのに対し、摂取する栄養は冬とあまり変わらないため、筋肉に供給される酸素量が足りず、疲れが溜まって春の疾患を発症しやすくなるということです。

従って、その時期の旬な食べ物を充分に摂取して栄養分を確保しなければなりません。身体を外部の環境に合わせていく努力が必要です。

 

春の準備するのはそれほど難しくありませんほっとした顔まず、規則的に運動を行いながら、少しずつ運動の量を増やしていきましょう。普段なら、登山やジョギングなどの野外の活動を徐々に増やし、自然の澄んだ空気を通じて呼吸器の健康を管理することをお勧めするところですが、昨今の外出は風邪の元となるウイルス感染症等の危険性もありますので、室内で体を動かすことをお勧めします。軽い筋肉トレ-ニングもいいです。寒さで活動量が減り、自然に筋肉量も減っている可能性が高いです。従って、活動量が増える季節に備えて、筋肉と靭帯を強化し、体力も増進しなければなりません。あらかじめ筋肉を強化しておけば、春季の野外活動による負傷も予防できます。

 

漢方茶も健康管理に役立ちます。特に春に向けておすすめなのは、クコ(枸杞)の実のお茶ですぴかぴか (新しい)

クコの実は古くから薬として使用されてきました。高麗人参、ツルドクダミに並ぶ三大名薬の一つで、肝臓に脂肪が蓄積されるのを防止する代謝物質の一つであるビタミンが豊富なことで知られており、様々な方法で摂取が可能です。特別な副作用もない健康食品として有名です。

このクコの実は最近、英語圏でも‘赤いダイヤモンド’というニックネームで呼ばれ、多くの関心を集めているそうです。クコの実を選ぶときは色が赤くて、サイズが均等なものを選んだほうがいいそうです。

長期間摂取すると、気(エネルギー)が旺盛になり体が軽くなるだけではなく、腰や足などの下半身の力が強まり、老化を防ぐ効果もあるとして健康にとても良い食品として広く使われてきました。

漢方では強壮剤などとしてもよく使われ、特に肝臓にいい効果があると知られています。肝臓に脂肪の蓄積を抑制して、肝細胞の新生を促すそうです。慢性肝炎や肝硬変などの疾患において、炎症の除去にもいい効果があると言われています。

 

眼科疾患においては視力減退症状を緩和し、また、コレステロールの減少効果があるため血管をきれいにします。血液循環を助けて血圧の低下に効果があり、高血圧、高脂血などにも使われることがあります。

各種のビタミンと栄養素を十分に含んでいるクコの実を続けて摂取すると、季節の変わり目に荒れた肌に良く、肌の弾力を維持し、抗酸化作用により、シミやそばかすなどの色素沈着やシワができるのを防止してくれるため、美容に関心が高い方にもお勧めですほっとした顔ぴかぴか (新しい)ぴかぴか (新しい)

その他にもだるくなった体に活力を与えて、春の眠気などの予防及び強壮効果で体力の増進、疲労の回復などに効果があります。また、集中力を高める効果、及び頭痛の緩和にも良い効果を持っているそうです。このようにクコの実は、健康にはもちろんお肌にもとってもいい効果がある食品です。

 

クコの実の食べ方は色々ありますが、ここではお茶にして飲める方法を紹介します。

まず、乾燥したクコの実30g程度を、2Lの水に入れ沸かします。沸騰し始めたら弱火にして40分くらい経った後、荒熱をとってからこのお茶を冷蔵庫に保管します。

このクコの実のお茶は肝臓と腎臓を保護し、疲労回復、免疫力の強化に良いビタミンと必須アミノ酸が多量に含まれているため、体を季節の変化に適応しやすくするためには適したお茶といえるでしょう。

 

身体は私たちが思っているよりも季節の変化に敏感に反応します。今日からでも冬の間に縮まっていた体を動かし、クコの実のお茶を飲んで元気な春を迎えられるように準備していきましょうexclamation

 

神戸東洋医療学院 付属治療院より

 

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神戸三宮で鍼灸といえば

    神戸東洋医療学院付属治療院

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糖尿病

1.症状

 初期には目立った症状は出にくいですが、糖尿病になると血管の中は血糖値が高い状態が続き、血糖値が高い状態は血管を傷つけたり、血液をドロドロにしたり、さまざまな負担を血管に与えます。糖尿病は長い時間をかけて血管をボロボロにしていく病気であり、症状としては3大合併症が有名です。また糖尿病による動脈硬化のせいで心筋梗塞、脳梗塞が起こることもあります。糖尿病の3大合併症として、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」があります。

2.原因、機序

(1)西洋医学的原因・機序

 インスリンの不足が原因で、1型と2型に分けられます。1型はインスリンの分泌量の不足で、原因は正確にはわかっておらず、遺伝や体質によるとの説が有力です。2型は糖尿病の90%以上を占め、遺伝に加えて、肥満、過食、運動不足、ストレスなどの生活要因が重なって発症する生活習慣病の一つです。

(2)東洋医学的原因・機序

 中医学では糖尿病のことを「消渇(しょうかつ)」と呼び、主な病因は飲食不節、情志失調、房事過多とされています。長期にわたって甘いものや味の濃いものを食べる生活を続けたり、情志失調のストレスが熱となったり、生まれつき虚弱な人が過度な生活をすることで陰を損傷してしまいます。からだを落ち着かせる陰が足りなくなり、熱が上昇するため、糖尿病の症状である口渇などの症状が現れると考えられています。

3、鍼灸治療

(1)西洋医学的鍼灸治療

 原則として医療機関での定期的な検査と治療を受ける必要があります。
 合併症としての「糖尿病性神経障害」に対しては、鍼灸治療が行われ、症状が緩和されることが報告されています。糖尿病の患者さんは感染を併発しやすいので、鍼治療を行う時にはしっかりと消毒する必要があります。

(2)東洋医学的鍼灸治療

 東洋医学では、古代には「消渇(しょうかつ)」を上消、中消、下消の三種類に分類していました。現代は、「お血」という血液がドロドロの状態のため、「絡(らく)」と呼ばれる毛細血管が損傷するために、目や腎臓や神経を損傷すると考えられています。食事療法や運動療法と併用しながら、全身の気血のめぐりを改善する治療法が行われます。

夜尿症

1.症状

 夜尿症とは、睡眠中に無意識に排尿をすることをいい、「5歳を過ぎて1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されています。どの年齢においても男児が2~3倍多いです。

2.原因・機序

(1)西洋医学的原因・機序

 夜尿症は親の育て方や子どもの性格の問題ではありません。夜寝ている間の尿量が膀胱に貯められる尿量より多いと、夜尿症につながります。
 睡眠中に膀胱がいっぱいになっても、尿意で目を覚ますことが出来ないという覚醒障害を基礎として、膀胱の働きが未熟である(膀胱の容量が小さい、ある程度膀胱に尿が溜まると膀胱が勝手に収縮してしまう等)、夜間尿量が異常に多い等いくつかの原因が複合しておこります。
 原因としては、遺伝的因子、膀胱機能の成熟の遅れ、精神的ストレス、器質的原因等です。まれに夜尿症のなかには、腎臓・膀胱・尿道・脊髄・内分泌・神経・精神などに異常のあることがありますが、その割合は夜尿症全体の1%以下です。

(2)東洋医学的原因・機序

 東洋医学的に、夜尿症の発症には、排尿をつかさどる腎と膀胱の働きが直接関わります。腎気の助けを受けて、膀胱が尿を貯めておいたり排泄したりします。熱によってその機能が障害されたり、腎気が弱ってうまく機能しなかったり、肺・脾・三焦など水分代謝に関係する臓腑の不調が影響したりします。
 虚弱体質や病中病後の気の不足による『腎気不足』では、尿量や排尿回数が多く、冬や寒いとき、また疲労がたまると夜尿が悪化します。足腰の力が弱い、成長・知育発達の遅れ、顔色が白い、手足の冷え、寒がりやすい等の症状を伴うことがあります。
 七情内傷(度を越した感情による内臓の失調状態)、慢性疾患、暴飲暴食による『脾肺気虚』では、排尿回数は多いが尿量は少ない、疲労がたまると夜尿が悪化するといった特徴があります。また、随伴症状として、疲れやすい、身体がだるい、気力がない、呼吸が浅い、息切れ、食欲不振、便がゆるいなどがみられます。

3.鍼灸治療

(1)現代医学的鍼灸治療

 小児はりは、それぞれの子どもにあった適切な刺激量で行います。子どもに「はり」と聞くとびっくりするかもしれませんが、皮膚表面をほんの数グラム~数十グラムの圧で数分程度さするだけのものや、先の丸い金属の棒を軽くあてるもの、ローラー型の美顔機のようなものでコロコロとなでることもあります。反応をみて刺激に耐えられる体質の子どもには、大人と同じ皮膚に刺入する鍼を使用することもあります。それらを使って、下腹部・腰部・仙骨部・下腿内側部に施術を行います。
 小児はりをすると、自律神経が整いしあわせホルモンのオキシトシン(授乳中の母親から出ていることで有名)が分泌されることが科学的にわかっています。心地良い刺激としあわせホルモンの分泌により、ストレスや冷えで硬くなった筋肉も緩和され自然治癒力が高まります。自律神経はホルモンバランスの回復にも大きく影響しています。
 夜尿症は、鍼灸施術とともに就寝前の排尿習慣をしっかりつけることも大切です。

(2)東洋医学的治療

 腎気不足の場合、小児斜差の灸、命門、関元、腎兪などに小児はりやお灸をして腎気を高めます。脾肺気虚の場合、命門、足三里に加え、肺気虚であれば肺兪、脾気虚であれば脾兪を使います。上記どちらの原因においても、バランスのよい食事をとり、無理のない運動習慣をつけることや、下腹部を温めるのも有効です。
 それに加え、中髎穴への鍼灸や小児はりなどを日常的にとりいれ心と身体の調整を行うことで、夜尿症の予防にもなります。

不眠

1.症状

不眠症には4つのタイプがあります。

・床に入って寝つくまでに通常より時間がかかる『入眠障害』
・一旦寝ついても睡眠中に何度も目が覚めて、一度起きたあとなかなか寝つけなくなる『中途覚醒』
・起きたときにぐっすり眠った感じの得られない『熟眠障害』、
・朝、普段よりも2時間以上早く目が醒めてしまう『早朝覚醒』

 以上の訴えのどれかがあること。
 そしてこの様な不眠の訴えが週2~3回以上みられ、不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。などの全てを満たす場合、不眠症と診断されます。
 また持続期間によって一過性、短期、長期に分類されます。

 入眠障害は、精神的な問題、不安や緊張が強いときなどに起こりやすく、中途覚醒は不眠の訴えの中で最も多く、中高年でより頻度が高くなっています。
 早朝覚醒は高齢者に多く、熟眠障害は他のタイプの不眠症を伴っている場合も多くあります。

2.原因・機序

(1)西洋医学的原因・機序

 覚醒と睡眠のバランスが崩れ、「覚醒」させる機能が「睡眠」を誘う機能よりも上回ってしまった場合、不眠がおこります。健康的な睡眠バランスの乱れは、就寝直前までテレビを見たりパソコンやスマートフォンを使ったり、激しい運動や熱いお風呂に入る、ストレス、カフェインやアルコールの摂取、薬の影響などによって脳を強く興奮させることで起こります。
 また就寝・起床のリズムが不規則になることも症状を引き起こしやすくし、助長させることにもなります。

(2)中医学的原因・機序

 中医学では、不眠の症状を「心(しん)」の不調と考えます。「心」は血液の流れと精神活動の中枢を担う臓腑です。さまざまな原因で「心」の血が不足すると精神が不安定になり不眠の症状が現れます。
 特に「心」に影響を与えやすい臓腑は「肝」「脾」「腎」でこれらの不調は「心」の不調の原因となり、不眠を発症させやすくします。

「肝の不調」

・イライラや怒りによる不眠(肝火擾心)
 肝の気の停滞が不眠の原因になります。中医学の考えでは、肝は血液を貯蔵する働きを持ちます。夜に眠くなる原因の一つは夜間に肝に多量の血液が流れ込み、脳に行く血液が少なくなるからだと言われています。
 怒りの感情で肝の機能が低下してしまうと、脳に血液が留まったままになり眠ることができません。またイライラや怒りなどの感情が強いときは肝の気の流れが滞り、余分な熱が生まれます。この熱も心の機能を妨げることとなります。
 肝が原因の不眠症は興奮して落ち着かず、つい起きて活動してしまいがちで、眠りについてもすぐに目が覚めてしまうなどの特徴を持ちます。

「脾の不調」

・過労やストレスによる不眠(心脾両虚)
 心労や働きすぎなどにより、脾が充分な血を作れなくなり、心血が不足することで精神不安となり不眠症を引き起こします。寝つきが悪い、夢を多く覚えている、動悸、健忘、倦怠感、顔色が悪いといった症状もみられます。

「腎の不調」

・高齢者や病み上りの不眠(心腎不交)
 働きすぎ、過度な性交渉、長患いなどで腎陰を損傷すると、腎の心を調整する働きが弱り、相対的に心の機能がたかぶって不眠症になります。寝ついても、すぐに目が覚める。口やのどが渇く、耳鳴り、健忘、めまいといった症状が併発しやすくなります。

3.鍼灸治療

(1)現代医学的鍼灸治療

 副交感神経を優位にする百会、合谷と言ったツボを利用します。他にも、神門・労宮・湧泉・安眠も不眠に効くツボとしてよく知られています。
 これらのツボを心地よい程度に刺激すると副交感神経が優位になり眠りにつきやすい体の状態になります。
 日中、起きている時の体は交感神経が優位になっていて体温、呼吸数、心拍数、血圧は上昇し骨格筋は緊張して活動しやすい状態になっています。
 就寝時、副交感神経が優位になると、体温、呼吸数、心拍数、血圧は下降し、脳と体がリラックス状態になり眠りにつきやすくなります。
 日中の緊張状態から心身を解放することは、精神的な安定にも効果があり、より良い睡眠を得られるようになる条件のひとつでもあります。

(2)東洋医学的鍼灸治療

 それぞれの症状をみて、どの臓腑の不調が不眠の原因となっているかを見極め、その臓腑の機能を正常な状態に戻す治療を行います。
 暴飲暴食等、食生活による不眠(痰熱擾心)の場合、胃腸の機能を正常にすることで、体内の余分な水分を排出しやすくし、痰熱を取り除きます。これには中脘、豊隆、天枢といったツボを使います。
 イライラや怒りによる不眠(肝火擾心)の場合、肝火を抑えて気の流れをよくすることによって、精神的に安定させるように治療を行います。これには肝兪、胆兪、太衝、行間などのツボを使います。
 過労やストレスによる不眠(心脾両虚)の場合、脾の機能を健やかにして気血を充分に作ることで、心を養えるように治療を行います。これには脾兪、胃兪、神門などのツボを使います。
 高齢者や病み上りの不眠(心腎不交)の場合、腎を補い、心のたかぶりを抑えて、精神的に安定させるように治療を行います。これには腎兪、心兪、神門などのツボを使います。