今年は予報通りの暖冬になっています。

このような日和が続くとこれは地球の温暖化のためではないかと思う

方もおられることでしょう。そしてそのために北極や南極の氷がとけて

海面上昇につながり、海抜の低い島々は水没してしまわないかと心配されるかもしれませんね。かしそれは杞憂です。

「そんなことをいうけどニュースで太平洋に浮かぶ島やベネチアが

海に侵食されているのを見たことがあるよ」と言われる方もおられるでしょう。ですがそれは間違った説明を

聞かれたことになります。確かに北極の氷が溶けてその容積を減らしているのは本当のようです。

れならなぜ海面上昇は起こらないのでしょう?

 

その答えはアルキメデス先生に聞いてみましょう。 

水は氷になると膨張して体積が増えるが溶けた時に膨張した体積は元に戻る、

「浮力の原理」というものです。もしイメージしにくければ、グラスに入った氷水の氷が

溶ける前後の水面の位置を確かめてみてください。変わらないはずです。

次に、南極大陸の上にある氷が溶けた時についてです。

ある研究では、南極の氷がもし本当にすべて溶けたとすると60Mも海面は上昇するとの報告があります。

しかし、南極の気温は氷点下50度ほどにもなりいくら気温が上がったとしても、0度前後になることは

ありません。そうすると、もし溶けた氷が水蒸気として大気中に向かってもまた雪となり南極大陸に降り積もり

新たな氷となるため海面上昇につながることはないようです。

 

さらにIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の報告に

よると、温暖化になると南極ではかえって雪の降る量は増し、

その付近の海面は下がるとされています。それでもIPCCは

温暖化により海面上昇が起きるといっています。水は温めると

膨張するためです。

IPCCの平均的試算では100年間で海面は21cmから48cmの範囲で上がると言われています。これくらいの

上昇がそれほど問題になるのでしょうか。日本の太平洋側での日々の潮の満ち引きは2Mほどあります。

テレビなどでは南太平洋の島々やイタリアのベネチアが温暖化による海面上昇のせいで土地が浸食されて

いったり、水没していく様子が伝えられます。しかし、これは波による土の浸食や生活排水の流入や地盤

沈下によるものが主な原因です。そのような対策として堤防の建設や土地改良が大切になります。日本でも

大阪の地盤沈下は年間20cmにもなるようで国が対策を行っています。私たちはこのようなことを知らずに

全て温暖化のためだとイメージづけられてしまっているかもしれませんね。 

 

また健康に関することでも間違ったことを常識にしていることがいろいろとあります。

その一つをここではお話しします。

それは「風邪の時の入浴はいけない」というものです。紙面が

またまた無くなってきていますので結論からいうと、入浴は

全身の血行を良くし回復を早めるため風邪の時でも入浴は

おすすめです。しかし高熱が出ていて体力を消耗している時や、

お湯がぬるすぎたり熱すぎにならないようには気をつけて、

水分補給をしながらじっくりとあたたまってください。

その後は湯冷めしないよう休んでください。昔、日本で入浴が推奨されなかったのは湯冷めしやすい住環境

であったためです。


 
このようにその常識が過去からの慣習であったり、思い違いから定着しているものがさまざまあります。

医学や健康に関することも同じです。今年も私たちが知らず知らずに間違って常識にしていることを一つでも

多く鍼灸治療を通して啓いていければと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

 

神戸東洋医療学院 付属治療院 川上 靖

 

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