精神的ストレスで腰が痛くなる
朝晩の寒さも日に日に厳しくなり、2018年も残り2週間程となりました
気温が下がるにつれて、足腰が冷え、腰のだるさや膝痛を訴えて鍼灸院に
来院される患者が増えるのもこれからです
そこで今回のインフォメーションは、意外に多いが知られていない『心因性腰痛』についてご紹介したいと思います。
心因性腰痛とは、心の問題によって腰痛を発症し、痛みを慢性化させている状態です
腰痛の原因は何か? と問われると多くの方が
『冷え』『中腰姿勢を続けた』『重たい物を持ち上げた』などと思われがちですが、
意外にも腰痛発症の背景に精神的ストレスがかかわっていることが少なくないとされています
実に腰痛患者の10人中8名が病院での精密検査でも原因が特定できず、整形外科、内科での診察や
治療だけでは腰痛が治らない時代になりつつあり、その原因不明の腰痛の半数近くが
心の問題から起こっているとも考えられています。
では『精神的ストレス』+『慢性腰痛』が、どの様に関係しているのかをご説明します。
大きく2つのことが影響しているとされています。
一つ目は仕事による疲れです。寝ている時以外は、人間関係などで常に
交感神経が働き続けることで筋内血流が低下し、結果的に筋肉が硬くなり、
痛みを慢性化させるというものです。
二つ目は脳のシステム障害があるとされています。
我々の脳には痛みを和らげようという回路や物質が備わっているとされていますが、
慢性的なストレスにより痛みを抑えようとするシステムが
上手く機能しなくなったことが、心因性腰痛発症の一因であるということが
解明されつつありますその為、心因性腰痛は『ストレス』と『痛み』の
悪循環に陥っているといえます。
では、どの様に対処すれば良いのでしょうか?
まずストレスを溜め込まないことですストレス解消法は人によって
異なりますが、体が起きている時に『オフになる時間』・『楽しいと思う時間』を
設け、交感神経緊張状態の時間を出来るだけ短くすることが
リラックスへと繋がります
次に鍼灸治療、マッサージ、施術者とのコミュニケーションを通じて、『楽になった』『スッキリした』という感覚は、脳にも良い影響を与えるばかりではなく、緊張した筋肉が緩むことにもつながります
これから年末年始に入り、普段とは違ったストレスを感じる日が続く方が多いと思います。
今年のストレスは今年中に出来るだけ解消し気持ちよく新年を迎えましょう
神戸東洋医療学院付属治療院 光上 信幸
*************************************************************************
神戸三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
*************************************************************************