11月になり少しずつ寒くなってきました。空気が乾燥する季節になるので風邪やインフルエンザ等にかからないよう体調管理にも気を付けたいですね。

日頃からマスクと手洗いうがいの予防対策は心がけておられると思いますが、それでもその対策をすり抜けてウイルスが口内に入ってしまったら・・・。

心配にはなりますが、その先は口内から粘膜を通って体内に入らないように、防護壁ともなる「唾液」が皆さんの体を守ってくれています。

 

今回はそんな「唾液」の役割をお伝えして、健康管理に役立てていただければと思います。

 

唾液は1日に1.5リットル程度分泌されています。

その成分を調べてみると99.5%が水で、残りの0.5%に、無機成分のカルシウム・リン酸、ナトリウム・カリウムなどと、有機成分のアミラーゼ(酵素でデンプンを分解)・IgA(免疫物質で細菌やウイルスに対抗)・ラクトフェリン(抗菌物質で細菌やウイルスから防御)・ムチン(タンパク質で喉の粘膜保護)などが含まれています。

この0.5%に重要な働きがあるようです。 

 

唾液の役割として、いくつか皆さんも聞いたことがあると思いますが、下記に少しまとめてみました。

 

☆唾液の役割

・口内粘膜や歯を覆って保護をする

・口内細菌や食べ物カスを洗い流す

・口内の水分量を調節し乾燥から守る

・唾液成分で細菌やウイルスの繁殖を抑える

・咀嚼時に消化酵素が混ざり消化を助ける

・歯のエナメル質の再石灰化を促す

 

☆唾液の減少理由☆

・よく噛まない、うまく噛めていない

・酸っぱい食べ物などの見た目や香りから感じる刺激がない

・口を開くクセがある

・下痢や嘔吐など脱水症状による体内の水分不足

・薬の副作用

・ストレス等による自律神経の乱れ  ・・・など

 

☆唾液の増加方法☆

・よく噛んで食べる

・鼻呼吸をする

・こまめに水分補給する

・話をする、舌を動かす

・唾液腺をマッサージ  ・・・など

 

この他にも体調管理を色々と担っており、その働きの多さに改めて唾液の重要性を感じます。

唾液の分泌量は体調や年齢、生活習慣などにより減少してしまうことがあるので、口の乾燥や口臭が気になる方は特に分泌量を増やしてみましょう。

コロナ禍以降、マスク生活になり食事時間や会話の機会が少なく唾液は減少していると思います。意識的に口を動かし唾液の分泌を促してみてくださいね。

 

加えて、口内に細菌やウイルスが留まることがないよう水分補給で流しましょう。飲み物を少し口に含んで潤す程度の量を1時間に1、2回以上を心がけてみましょう。

 

睡眠、食事は上手にとれていますか。体調管理に鍼灸もお役立てくださいね。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

藤岡友子

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