唇から分かる身体の状態
明けましておめでとうございます
2017年の最初の東洋医学的雑記なので、新年のご挨拶をさせていただきました
冬になると空気が冷たくなり、体や顔の皮膚も乾燥し、唇もカサカサになって割れたり荒れたりします。また、季節と関係なく一年中唇の乾燥が気になる方も多いです。今回は中医学から見る唇についてお話します。
皆様は唇の状態が健康と関連があることをご存知でしょうか
中医学の考えでは唇は五臓六腑の脾・胃の状態を反映しています。脾・胃は西洋医学でいう消化器(胃腸)のことです。唇の色やツヤは全身の健康状態と関係があり、唇がピンク色で潤っているのが正常です。唇をみると内臓の状態や体全体を知ることができます。
まず唇の色が白っぽいのは気(エネルギー)と血(血液)が足りない状態です。貧血の方も唇の色が白いです。または脾・胃の機能が弱っていることを示します。逆に真っ赤な唇は体に熱があることを指しています。気(エネルギー)と血(血液)は熱によりめぐりがよくなりますが、熱が強すぎる(こもりすぎる)と、顔色はもちろん唇の色も真っ赤になりますまた薄着などで体が冷えると血気の流れが悪くなって唇の色が青紫になります
胃に熱がこもったときにも、いつも赤くて乾燥している唇になります辛い物や油っこい物の食べすぎ、アルコールの飲みすぎ、あるいはストレスなどで胃に負担がかかって余分な熱を排出することができず、体内に熱がこもってしまうことがその原因になります
中医学からの考えだけではなくても唇のトラブルには理由があります。唇は他の皮膚とは違って脂腺と汗腺がないため、常に乾燥しています。つまり、唇は保湿膜が形成されていないために他の皮膚に比べても簡単にトラブルが起こります。普段、唇を舐めたり手でさわる癖があると唇のトラブルがもっと起こりやすくなります
リップクリームを塗ったり唇の角質をとることなどでケアするのは一時的なことです。唇がいつもしっとりしてピンク色を維持するためには体の中からケアするのが大事です
年末年始に暴飲暴食をした皆様、美しい唇のためには体のケアもしてください
神戸東洋医療学院付属治療院
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