冬が来る前に
皆さんはどんな人に巡りあいたいですか?(フォーク世代の方にしか伝わらないかも・・・)
現在、ここ神戸には可愛い娘に一目会おうと多くの人が訪れています。
もう会われた方もいるかもしれませんが、そのお目当ては先月から神戸市立博物館で開催されている『マウリッツハイス美術館展』に出展中のフェルメール作“真珠の耳飾りの少女”です。
すがすがしい季節に真珠の町でもある神戸を訪れてはいかがでしょうか。
当院からは、5分ほどの距離ですので、私も散歩がてら会いに行こうと思っています。
さて、ここまでは心の瑞々しさを保つためのお話、ここからは冬を少しでも快適に過ごすためのお話です。
冬に一番つらく感じられる症状は冷えだと思います。
実際に冷えを感じない方でもそれが引き金となり、痛みや痺れなどの症状が出てきます。
それを少しでも防ぐためには秋からの準備が必要です。
それには暖かなほら穴とどんぐりなどの木の実をたっぷり集めておきます。
・・・おや?熊の冬眠の準備の話になっていました。
人の話に戻しましょう。
ただ、実際、人も動物ですので、服を含めた暖かな環境と滋養があり、からだの中から温めてくれる食物(漢方薬もこれに含まれます)は、大切な要素となります。
しかし、熊と違い私たちは冬眠で寒い冬はやりすごせません。
逆に人は活動することで体温を高め、正常な体の働きを保っています。
そしてその熱を多く作り出してくれるのが筋肉です。
そのため冷えを軽減させる方法のひとつはある程度の運動により、筋肉量をいまのうちから増やしておくことが重要となります。
もうひとつの方法は、やはり鍼灸治療です!!
鍼灸治療ではそのように流れを阻害する凝りなどのポイントを刺激することで、局所性の循環をよくするだけでなく、自律神経等の調整作用により全身性に働きかけ、冷えなどを改善していきます。
どうぞさわやかなこの時期に心と身体が元気に冬を過ごせるよう、準備を始めてください。
神戸東洋医療学院 付属治療院 川上 靖