紫外線対策

梅雨明け間近でいよいよ夏本番、気温の上昇により体調を崩される方が多く見られますが、皆さん大丈夫でしょうか?

梅雨はあまり皆さんお好きではないかもしれませんが、梅雨の雨雲が日差しを抑え気温の上昇をセーブしてくれています。

そう思うとこの「梅雨」という時期も大切にしないといけませんね。

 

そして、春頃から紫外線は強くなっていき8月にはピークを迎えます。この3年間は外出制限などもあり、

紫外線を受けることが少なかったかもしれませんが、この夏は改めて紫外線対策を考えていきましょう。

 

まず、なぜ紫外線対策が必要なのか。

『光老化(ひかりろうか)』

この言葉をご存じの方も多いかと思いますが、肌の老化の約80%は光老化であり、最大の原因は紫外線です。

 

紫外線に当たり続けそれが蓄積されると、皮膚が厚くごわつき、肌に張りを与えるコラーゲン、エラスチンなども質が変わり、シワやたるみの原因になってしまいます。

顔だけでなく、忘れがちな手足の甲や首などにも対策が必要ですね。

 

近年では一部の皮膚の影響だけでなく、全身の免疫機能が低下してしまうことも分かっています。

細菌やウイルスへの抵抗力が弱り、感染症のリスクが上がってしまうのです。

 

アウトドアなど屋外での活動でたくさん紫外線を浴びた後に、身体がだるくグッタリとしてしまったことはありませんか?それも、紫外線で身体の防御機能が崩れた結果です。

 

肌だけでなく、身体のためにも外出時は十分に気をつけましょう。

 

 

では、皆さんはどんな紫外線対策をされていますか?

 

今では日焼け止めクリームや日傘以外にも「UVカット衣類」が売られていますね。外出にUVカットカーディガンなども便利です。

しかし、UVカットといっても種類があるのをご存じですか?

 

UVカット加工製品と、UVカット素材製品です。

 

UVカット“加工製品”は、製品に後から紫外線をはじく薬品を吹き付けて加工するもの。

UVカット“素材製品”は、繊維事態にセラミックを練りこんで作られたもの。

 

UVカット加工製品の方が安価ではありますが、繰り返しの洗濯などで効果がなくなってしまうことがあるので、

購入する際は素材を見てご自身に適したものを選んでいきたいですね。

 

薄い雲の場合でも紫外線の80%以上が通過してしまうので、この夏油断せず対策をしていきましょう!!

 

 

神戸東洋付属治療院   宮崎 紗希

 

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ウサギとカメは仲良し

令和5年も1か月が過ぎ、すでに立春です。今年もあっという間に駆け抜けていくことになるのでしょう。このような時の速さを例えるものとして、今年の干支であるウサギがあります。

今回はウサギが登場する『ウサギとカメ』の物語からお話をしたいと思います。

 

ある日、ウサギとカメは目的地までどちらが速く到着できるか競争することになりました。敏捷さに優れているウサギはまたたく間にカメを引き離し、勝利は確実かと思われました。するとウサギは安心し、レース中でありながらも休憩して眠ってしまいます。

その頃、カメはゆっくりではありますが、歩みを止めません。マイペースに歩き続けるカメは、ずっと先にいるはずのウサギを追い抜きゴールに向かいます。

ようやく目覚めたウサギは慌ててカメの後を追いかけますが、後の祭り。カメに追いつくことができずウサギは負けてしまいます。

 

この物語は「実力があっても油断は禁物!」努力をし続けることの尊さを私たちに教えてくれていると感じます。

また、この物語からもう1つ私が思い浮かべることがあります。それは、私たちの中にもウサギ(瞬発力)とカメ(持久力)があるということです。

すばやくパワフルに体を動かす瞬発力に関係する白筋と、長く立ちそして歩き続けることを可能とする持久力に関係する赤筋が、1つの筋肉に合わせて存在しています。

この白筋と赤筋の割合は、筋肉の役割や年齢、運動を含めた生活内容で変わってきます。その為、私たちの中のウサギとカメは競争関係にあるわけではなく、協力共存関係にあるのです。

 

若く活動的な頃には白筋が多く、ダッシュしたり階段を駆け上がったりすることは朝飯前です。もし、転びそうになっても反射的に体勢を立て直すこともできます。通常、年齢と共に運動量は減りやすくなり、反射運動を支える白筋は衰えてしまいます。対して、持続力のもとになる赤筋は白筋ほど目立った減り方はしませんが、運動量や栄養不足で、やはり減ってしまいます。

これらの現象を防ぐために、白筋と赤筋それぞれにふさわしいトレーニング法があります。

 

反射神経を鈍らせないためにはラジオ体操がお勧めです。

今さらラジオ体操?と言うことなかれ。ラジオ体操は素早く体を曲げ、反らし、ねじり、そして跳ぶ動きまで網羅しています。

学生時代、この体操はどんな役に立つのか考えもせず軽々とこなしていた方が殆どだと思います。しかし大人になり久しぶりにやってみると、自分の体のキレの悪さに愕然とします。

体操の意義を噛みしめながら何週間か続けていると、階段での足取りが軽くなったり、動きのバランスがとりやすくなったりします。

 

赤筋を無理なく鍛えるには、個人個人に合った時間を歩くことです。ほとんど歩く習慣が無かった方は20分くらいからでも十分です。そして、筋力体力に余裕が出てくれば5分ずつ歩く時間を延ばしてみましょう。

歩くことには心肺機能の強化、全身の血流改善、胃腸の働きの促進など良いことがたくさんあります。もちろん、度を超すトレーニングはケガのもととなるため、運動後には適切なストレッチや、必要に応じた鍼灸治療も筋肉のコンディションを保つためには役立ちます。

 

繰り返しになりますが、違う質の筋肉はどちらにも意味があり、それらが合わさることで、私たちの身体は本来の活動が行うことができます。

私たち人類もそれぞれの違いを理解し、より良い調和が生まれることを願う早春です。

 

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

川上 靖

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座りすぎにご注意

皆さんは一日にどのくらい座っていますか? 

鍼灸院には、腰痛や肩こりを訴える方が多くいらっしゃいます。その方たちにお伺いするとパソコンでの作業やテレビやネット動画の視聴など、長時間、同じ姿勢で座っていることが多いように感じます。

 

座っていたり、横になったりする状態を「座位状態」といいます。

座位状態とは、学術的には「座位及び臥位におけるエネルギー消費量が 1.5Mets(メッツ) 以下の全ての覚醒行動」と定義されています。

Mets(メッツ)というのは、安静座位を基準とした消費するエネルギーの単位のことです。「静かに座って(あるいは寝転がって)テレビ・音楽鑑賞、車に乗る」は1Mets、「普通歩行(平地)、階段を下りる」は3Mets、「速歩(平地)、通勤・通学、ゆっくり階段を昇る」は4Metsとされています。

実は、世界20か国における平日の総座位時間の調査において、日本人の座位時間は、サウジアラビアに並び世界最長の7時間であるということが報告されています。

 

総座位時間が長いとどうなるでしょうか。

オーストラリアの研究で、1日の座位行動が長い、つまり座りすぎると寿命が短くなるという調査結果がでています。

座りすぎは、肥満や2型糖尿病、心臓血管病になるリスクが上昇すると言われており、最近では、座りすぎが、心的不安やうつ病を招くとの

報告もされています。

 

では、なぜこのようなリスクが上昇するのでしょうか。

座りすぎは、第二の心臓とも言われるふくらはぎや筋肉量が多い太ももなどの下半身を動かさないうえに、その部位の神経や血管を圧迫した状態が続きます。これにより、代謝や血流の低下がおこり、しびれ、浮腫みなどの症状を引き起こす原因となります。

また、長時間座っていることで、毛細血管壁にある「リポ蛋白リパーゼ(LPL)」が一時的に非活性化するともいわれています。LPLとは、血中の中性脂肪を分解する酵素のことで、これが働きにくくなることで脂肪が燃焼しにくくなってしまいます。

他にも、座っていると背中が丸くなりがちです。

立っていると真っすぐな背骨が、座っていると曲がった状態となり、それを支える筋肉に疲労が生じて腰痛や肩こりなどの症状がでます。また、心臓や肺が広がる空間が狭くなり、肺が広がりにくくなると、血中に取り込まれる酸素が減少し、全身や脳へ運ばれる酸素も少なくなります。血流が悪いと栄養の供給も少なくなります。

 

このように、代謝機能の低下や、血液中の酸素量の減少、血流不足による栄養供給の低下などが続いた結果、血糖値の上昇や高血圧、心臓への影響や脳の活動の低下などが起きる可能性が高まり、様々なリスクが生じるのです。

 

注意していただきたいのは、一日の運動量が足りていれば対象外というわけではないということです。日ごろから運動習慣がある人も、座っている時間が長いのならばリスクは同じです。

これらを防ぐ対策ですが、「定期的に立ち、足踏みなどをし、長時間座りすぎない」です。

座りっぱなしを避けるために、立ったまま業務を行う「スタンディングワーク」を導入する方法もありますが、正しい姿勢でなければ疲労や腰痛、肩こりなどの原因になります。

座っていても立っていても、定期的に姿勢を変えたり、足を動かしたりするなどの動作を行い、同じ姿勢を続けないようご注意ください。

 

コロナ禍になり、仕事のスタイルや生活習慣が変化した方も多いと思います。ぜひこの機会に日々の姿勢についても見直し、健康寿命を延ばしませんか。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

田中 里佳

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予備タンク減ってるかも

今年は神戸をはじめ、各地で海開きが行われました。海水浴に適した温度は、気温と海水温の和が50度以上とされています。今年は十分50度を超えている暑さですね。

今後も酷暑が予想されていますが、そんな暑さ対策と筋肉の関係についてお話しします。

 

鍼灸治療を受けに来られる方の中には足を含む体の浮腫みの訴えがあります。浮腫み(浮腫(ふしゅ))の原因は様々です。

瞼に浮腫みが強いときはまず腎臓の調子の悪さを疑います。

手足などの浮腫みの中には、栄養の偏り、特にたんぱく質の不足や塩分の取りすぎが原因になるケースがあります。

また、心臓の不調やホルモンの崩れから引き起こされるものもありますが、この場合は他の症状も表れやすく、それらを含め診察をすすめます。

 

上記の原因による浮腫みより圧倒的に多いのは、「水分の摂り過ぎ」「筋肉の過緊張由来の循環障害によるもの」「筋力不足」です。

水分の過剰摂取については、以前のコラムで取り上げましたので、ここでは筋肉の過緊張(コリ)と筋力の関係にスポットを当てます。

(過去の記事はこちら→『水々しすぎると溺れます』

 

浮腫みの簡単な確認方法は、すねの骨や足の甲などを指で圧迫しそこの皮膚をへこませます。浮腫みの無いときは速やかにへこませた皮膚が元の状態に戻りますが、浮腫みがあるときはなかなか復元しません。

ですので、患者さんから「足の浮腫みがとれないのですが・・・」と相談を受けた際、この方法を使い浮腫みの確認をします。

しかし、実際に皮膚を圧迫してみても浮腫みはなく「これは皮下脂肪のせいですね」と正直に答えなければならないことがあります。(どちらが患者さんにとって良かったのか私には判断できません。)

 

そんな浮腫みの解消法は、筋の過緊張からの浮腫みの場合、足では心臓に戻っていく静脈血やリンパ液の流れの道筋を阻害するふくらはぎ、膝の裏、太ももの内側、鼠径部、腹部の緊張を緩めていきます。わかりやすく言うと関節の周りに出来た筋肉のコリはダムのように流れを妨げます。そのコリをほぐすことで循環が良くなり、浮腫みが解消されるのです。

 

次に筋力(筋肉量)と浮腫みについてです。

浮腫みを気にされている方によっては、なるべくゆっくり入浴し汗をかくよう心掛けておられる方があります。適度に汗をかき余分な水分を排出することは東洋医学的にも良いことですが、人によっては入浴による浮腫み解消効果がみられないタイプがあります。

それは、筋肉量が少ない人です。

 

折角お風呂やサウナで汗をかいて一時的に浮腫みが減ったとしても、少し時間が経つと筋肉量が少ない人は元どおりになりがちです。そのような人に私は汗をかくなら運動を増やしてみてください!とアドバイスしています。

運動をして増えた筋肉は、水分をより多く貯えることが出来ます。そのことで今まで皮膚や皮下に貯留していた水分、すなわち浮腫みが減少するのです。

また、暑さのため汗をかいたとしても、すぐに脱水から熱中症になることを防ぐ効果があります。今までなかなか半身浴などでは浮腫みが減らなかった人はぜひ運動をお試しください。

 

コロナ禍の二年半、やむを得ない自粛を余儀なくされました。その結果、二年半前より知らずしらず筋肉量が下がっている人がほとんどだと思います。

そのため、今年はいつもの夏より脱水から熱中症になる危険が高まりそうです。今まで大丈夫だったからと油断せず過ごしたいものですね。

 

今年は様々な夏祭りが戻ってきました。疫病退散やみんなの幸せを祈る夏祭りを元気に迎えましょう。 

 

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

川上 靖

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暑さをしのぐ!ひんやり呼吸法♪

今年は暑い・・・とても暑いですね・・・。

服を脱いでも脱いでも暑い。

そんな暑い時には、冷たい飲み物をグビグビ!といきたいところですが、冷たい飲み物は胃腸を冷やし、体調のバランスを崩しやすくなる原因となってしまいます。

暑さに対応するには、しっかりと睡眠をとることもひとつですが、暑いと夜も寝苦しくなりますね。

 

胃腸も守りつつ、暑さによる寝苦しさを緩和させるべく、簡単にカラダを冷やす方法はないか・・・

 あります♪ヨガの呼吸法のひとつに“カラダを冷やす”呼吸法があります!

 

今日はすぐにでも行っていただける呼吸法をご紹介します!

 

 1.上の前歯と下の前歯をカチッとかみ合わせます。

     上唇と下唇はつけずに少し隙間が空くようにします。

                  

 2.舌の先を、噛み合わせた前歯の裏側に当てます。

 

 3.そのまま、歯の隙間から息を吸い込みます。

   「シ~」という音が出ると思います。

 

 4.息を吐くときは、口を楽にして、鼻から吐き出します

 

 5.吸うと吐くを10回ほど繰り返します。

 

 

歯の隙間から吸い込まれる空気は、自然とひんやりした空気になり、その空気が口の中に広がるような形になります。

10回ほど繰り返すと、カラダの熱感が落ち着きやすくなります。

 

呼吸を意識的に行うことは、横隔膜を動かし、横隔膜の下に位置する胃を刺激することになります。

さらに繰り返すことで、自律神経のバランスを整えることにもつながりますので、カラダや気持ちもリラックスさせてくれます。

 

暑いなあ、寝苦しいなぁと感じる時、いつでもどこでも気軽にしていただける呼吸法をぜひ養生法として取り入れてみてください♪

 

 

神戸東洋医療学院 付属治療院

北條 直

 

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