今回は二十四節気の中で七番目の立夏(りっか)と立夏に食べるヨモギについてお話しします。

 

 

節気とは、地球から見て太陽が1年間空を一周する道に沿って動いた角度を24個に分けたものです。

通常は毎月4~8日の間と19~23日の間に節気があります。節気はその日1日だけではなく、

節気と節気の間の期間のことです。

今年の立夏(りっか)は5月5日、こどもの日です。

立夏(りっか)は言葉の通り、夏が始まる季節です。この時期は寒くも暑くもなく過ごしやすい、

気持ちの良い季節ですが、朝晩の気温差で体調を崩しやすい時期でもあります。

 

 

夏の節気を元気に過ごすために、韓国では、立夏に食べるものがあります。それはヨモギです。

韓国の祖先は立夏にヨモギとうるち米粉を混ぜて蒸した餅を楽しんでいました。

 

では、立夏に食べるヨモギは健康にどのように役に立つのでしょうか。

 

 

1.血液の浄化、高血圧の予防

ヨモギは繊維質を多量に含んでいるため、血をきれいにする効果があります。

また、コレステロールや老廃物を除去し、血圧を下げて高血圧を改善する効能があります。

 

2.免疫機能と解毒作用

ヨモギの独特な香りにはシネオールという成分が含まれ、大腸菌やジフテリア菌などの殺菌及び

抑制作用があり、消化液の分泌を旺盛にして消化を助ける動きをします。

強力な解毒作用があり、あらゆる公害や毒に満ちた体の中をきれいします。

 

3.肝機能改善、老化防止

ヨモギにはビタミン、ミネラルなどが豊富で、肝臓の解毒機能と脂肪代謝を円滑にし、疲労回復及び体力改善機能を果たします。

また、ヨモギのタンニン成分が過酸化脂質の生成を抑制して、細胞の老化を防ぎます。

 

4.女性疾患に効果

ヨモギには体内の冷気と湿気を逃がす作用があります。

特に女性の慢性的な腰・肩の痛み、冷えと湿気を解消し、体を温め、色々な女性疾患に優れた効能が

あります。

 

5.胃と腸が元気になる

ヨモギの血液循環機能は胃粘膜の血行を改善し、ヨモギの不溶性食物繊維は腸の蠕動運動と

粘液分泌を円滑にして、便通を助けます。

また、大腸の水分代謝を調節するため、便が水っぽい時にも効果があります。

 

 

 

夏が始まる立夏には、ヨモギ餅とお茶を飲みながら、今年の夏を元気に迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。

ヨモギの強い香りと味が苦手な方は、ヨモギを使ったお灸の治療を受けてみるのも、健康な夏を過ごすために良い方法の一つだと思います。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

 

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