三寒四温―。

三寒四温(さんかんしおん)とは、寒い日が3日ほど続くとそのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように、7日周期で寒暖が繰り返される現象。

 

その言葉通りのお天気が続いていますが、皆さん体調を崩されていませんか?

まだ風は冷たい日もありますが、日差しの明るさはもう『春』ですね!

桜の木を見上げると、つぼみをたくさん付けて着々と花開く準備を進めているようです。

道路脇の花壇にもチューリップやパンジーが並び、街を彩っています。

 

キラキラした日差しや色とりどりの花々に、うきうきした気持ちを抑えきれない単純な私ですが・・・

実はこの春先から春にかけて、一般的にはうつ病になりやすい時期でもあるんです。

 

原因の一つとしては、先にあげた三寒四温に代表されるような気温や天候の不安定さ。

 

寒暖の差や天気の良い日と悪い日の差が大きいため、身体や心の調節機構が大きく揺さぶられ、いっぱいいっぱいになってしまうのです。

また春は、ご自身やご家族の卒業や入学、就職、転職、異動、引っ越しなど、環境の変化が多い時期です。

 

慣れ親しんだ人や場所との別れによる喪失感、同時に新しい環境との出会いの緊張感は、自覚の有無にかかわらずストレスとなります。

さらにこの時期、花粉症に悩まされ、憂鬱な毎日を送っている方も少なくないのではないでしょうか。

 

寝つきが悪い、眠りが浅い、身体がだるい、頭が重い、食欲がわかない、食べ過ぎる、便秘、下痢、やる気が出ない、疲れが取れない・・・。

身体的、精神的になんとなく不調を感じていても、年度末の慌ただしさに忙殺され、ケアが後回しになってしまいがちなのもこの時期の特徴です。

 

春の明るい景色も、体調が悪かったり気持ちに余裕がなかったりすると、目に入りません。

春本番を気持ちよく迎えられるよう、早め早めに身体と心の状態を整えていきましょう。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院  池田 朋子