脱水症
今年は例年よりも少し寒いような感じがしますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
寒くなると空気も乾燥し、皮膚がカサカサしたり、静電気が起きやすくなります。
身体から水分が失われた状態が、日常的におこりやすい時期になりますが、
今回は冬場の『脱水症』について少し書いていきたいと思います。
脱水症は、夏場によく起こりやすいと思われがちですが、意外と冬の時期にも多いといわれています。
脱水症は、体内の水分や塩分が不足した状態を指し、体温の調節機能が失われて体内に熱がたまった状態になります。
この冬場の脱水症の主な原因として、以下の4つが挙げられます。
① 『乾燥』・・・大気中の湿度が低く、エアコンや暖房器具の使用で乾燥が加速し、皮膚や粘膜から水分が失われる
② 『水分補給』・・・喉が渇きにくく、夏場と比べ水分補給の機会が低下
③ 『感染症』・・・風邪やインフルエンザ、ノロウイルス等の感染による発熱、嘔吐、下痢などにより水分が失われる
④ 『アルコール飲料』・・・年末年始の宴席の機会が増え、アルコールの利尿作用や分解過程で水分が失われる
一般的には、体重の5%まで水分が失われると『軽度』、5~9%程度の場合は『中等度』、10%以上の場合は『重度』の脱水症と言われます。
特に高齢者は、成人と比較して体重に占める水分の割合が少なくなっているほか、喉の渇きや肌の体感機能が低下しがちで、脱水の状態に気付きにくくなっています。
成人は体重あたりの水分量が60%ぐらいですが、高齢者は55%程度であり、常に軽い脱水状態にある場合が多いようです。
脱水症の状態が悪化すると、腎臓への血流が悪くなり、老廃物を濾過できなくなるため、腎機能が低下します。
血液の粘性度が上がることで、心臓への負担も増加してしまいます。
そこで、簡単な水分補給としてお勧めなのが『白湯(さゆ)』(水を一度沸騰させて50~60度に冷ましたもの)です。
白湯は、身体を内側から温めるため、血行がよくなり、冷え性の改善にも役立ちます。
飲むタイミングは、起床後と就寝前、食事中がおすすめです。
胃腸の動きをよくして消化を促進し、水分補給で血流を改善します。
また、白湯を飲むとデトックス効果が高まり、『美容効果』や『自律神経の調節』にも役立ちます。
『白湯』+はちみつ=基礎代謝UPや浮腫み予防
『白湯』+ショウガ=基礎体温をさらにUP
『白湯』+レモン=疲労回復、美容効果
このような飲み方もあり、自分の好みに合わせて色々試してみるのもいいと思います。
是非トライしてみて下さい。
神戸東洋医療学院
片桐 享
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神戸 三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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