ととのう
皆さん「ととのう」と言うこの言葉って知っていますか?
最近よく耳にするサウナ用語です!
2~3年前からサウナブームが起きていますが、皆さんはサウナを利用されていますか?
以前のサウナのイメージは、おじさん達が熱い部屋に入り熱さに耐えながら汗をかき、その後冷たい水風呂に気合を入れて入っている、我慢比べのようなイメージでとても健康にいいとは思えていませんでした。
しかし最近のサウナブームもあり、サウナは心身ともに健康になるとても優れた健康法だと言われています。
サウナ施設も増え、キャンプでもサウナテントに入るなど、サウナー(サウナ利用者)が増えて大人気です。
今回は、「サウナ」と「ととのう」についてのお話しをしたいと思います。
まず、一般的な「サウナ」の利用方法について簡単に説明します。
①100℃近いサウナ室に数分間入りしっかり汗をかく。
②20℃以下の水風呂に浸かり身体を冷やす。
③外気温で休憩をする。
④①~③を1セットとし、これを3~4回繰り返す。
この方法でサウナを利用すると全身の血流が良くなるのはもちろんですが、自律神経を刺激し、※交感神経と副交感神経の切り替わりも自動的に起こるなど、とても良い健康法なのです。
※交感神経 :緊張している時や活動している時に働く神経で仕事中などスイッチオンの時に優位になる神経
副交感神経:リラックスしている時に働く神経で入浴中や睡眠時などスイッチオフの時に優位になる神経
もう少し詳しくサウナで自律神経を説明すると、以下のような状態になります。
☆サウナ(交感神経が優位)→水風呂(交感神経が優位)→外気浴(副交感神経が優位)
サウナの室内では、高温の環境下で交感神経が刺激され交感神経が優位に、また水風呂では低温の環境下でさらに交感神経が働き、厳しい環境下で生命を保とうと、心拍数や血圧を上げたり脳内からもホルモン(※βエンドルフィン、セロトニン、オキシトシン等)が分泌されます。
※βエンドルフィン:モルヒネと同じような作用の物質。鎮痛作用、気分高揚や幸福感が得られる物質
セロトニン :精神安定の効果がある物質
オキシトシン :ストレス緩和効果等の物質
外気浴の時は、厳しい環境下から脱しているので、副交感神経が優位になりリラックス状態なっていきますが、脳内に分泌されたホルモンはすぐに無くなるのではなく、消滅するまで2分ぐらい残存し活発に活動するという異質な状態となり、身体はリラックス状態ですが脳内だけは活動しています。
この時の状態のことを「ととのう」と言われています。
このように「ととのう」は、外気浴(休憩)の時に起きる現象のことなのです。
人によって「ととのう」という感覚が違いますが、身体が軽く感じ気分がスッキリし頭が冴えて、とても気持ちいい感覚が感じられます。この時、心身が整ったと表現されているようです。
サウナは、血流量を増大させたり自律神経の切り替えやリセットができるので、自律神経が乱れている自律神経失調症や冷え症の人はもちろんのこと、様々な症状に効果があると言われていますので、ぜひサウナで「ととのう」を体感し健康を維持してください。
しかし、とても厳しい環境下での入浴となり身体にも負担が大きいので、高齢者、高血圧、心臓に疾患のある方などは危険ですので注意してください。
そのような人や高温や冷水が苦手な人には、自律神経の調整等は鍼灸の得意分野ですので、ぜひ来院し鍼灸の「ととのう」を体感しに来てくださいね。
スタッフ一同来院をお待ちしております。
神戸東洋医療学院 付属治療院
井上 博之
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神戸東洋医療学院付属治療院
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