「春の眠気」
4月は、学校や仕事などで新しいことが始まる時期です
やる気に満ち溢れていますが、暖かさで眠気にお困りの方もいると思います。
暖かい日が続いたかと思うと、急に寒くなったりしますこの時期は風邪を引きやすく、暖かい日は頭がボーっとしたり、食後、仕事や授業中に急に眠くなったりもします。今回は、暖かい日が続く今の時期に出やすい「春の眠気」について東洋医学の考え方でお話しようと思います
まず、東洋医学の考え方である陰陽五行から見ると、春という季節は木の気(エネルギー)が旺盛な時期です。木の気というのは上に成長しようとするのが特徴で、
私たちの体でそのような特徴を持った臓器は「肝」です。そのため春になると肝の気が旺盛になります
また、消化器である脾・胃が肝の気で抑制されて脾・胃の機能が弱くなると、このような眠気が現れるようになります。
今の時期に限らず常日頃から食後の眠気、食欲減退、
疲れやすさを伴う場合も、脾・胃の機能が弱くなっているということです
体内に余計な水分が溜まると栄養が上部に行き渡らず、その余計な水分に抑制されて、
頭が重く疲れて眠くなりますまた、体力が極度に減退し、身体が本能的に体力改善を
主として活動を行わなければならないときにも眠気がおこります
東洋医学的考えだけではなく、生理学的にも「春の眠気」の発生原因はたくさんあります
このコラムでは主な原因を3つ取り上げたいと思います
まず、春になると体の機能が活発になり、ホルモンや神経系に変化が現れて筋肉が緩むことでだるさを感じ、「春の眠気」が発生します。次に、昼の時間が長くなるため、人体の活動時間に比べて睡眠時間は減ることになり、身体リズムの変化でこのような症状が現れるようになります最後に、新陳代謝が活発になり、ビタミンB1、ビタミンC、無機質など栄養素の必要量が冬と比べて急に増加することによって栄養素の欠乏で疲れを感じることになります
「春の眠気」は、集中力の低下、食欲不振、消化不良、めまいなどの肉体的な症状と精神的な症状がありますこのような症状は、特に朝より暖かい昼に感じることが多く、疲れやすい、低血圧、貧血、消化機能が弱い方におこりやすいです
「春の眠気」の対処法としては、規則的な生活を送り身体のリズムを整えることです日常生活の中で新陳代謝や気血の流れを円滑にするために、軽い体操やストレッチ、有酸素運動などが効果的です。就寝前のスマートフォンの使用も睡眠の妨げになるため避けましょう
そして、規則的に良質のたんぱく質、ビタミン、無機質などを十分に摂ることです特に春の季節はビタミンの消耗量が3~5倍も増えるため、ビタミンを摂りましょう
個人的にはミントティーがお勧めです
神戸東洋医療学院 付属治療院
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