中医学で『五月病』とは
今月は大型連休や神戸まつり、学院祭である天馬祭もあり、私にとってはとても楽しい季節です
しかし、一方では『五月病』という言葉をよく耳にする時期でもあります
『五月病』とは・・・?
4月になると、新入生や新社会人の方達が入ってこられます。
新しい環境に緊張しながら、一生懸命頑張る姿がみられますが、1ヶ月も経つとゴールデンウィークという、長期的な休みに入るため一気に緊張感がなくなってしまい、体調に変化が起こりやすくなります。
例えば、ゴールデンウィークが終わって日常生活に戻ったら、何かやる気がない、疲れやすい、イライラする、頭が痛い、肩や首がこる、情緒不安定などの症状が見られます。
このような症状が5月のこの時期に多いため「五月病」と言われています。
中医学では、ストレス(ストレスにも色々ありますが、ご自身の新学期や入社時のことを思い出してください・・・)は「肝」に関係があります。
頑張りすぎることで身体にストレスが溜まり「肝」に影響を与えます。
中医学で「肝」は、血液を貯蔵し、血液の流れを利用して体中に栄養素を送り、気の流れをスムーズにする機能を担っています。
また、精神面や感情面の調節を行なう大切な臓腑でもあります。
この「肝」の機能が弱っていると、血液の流れや気の流れが滞り、五月病と似た症状が現れます。
それでは、「五月病」の解消のためにどうしたら良いのか。。。
まず、やる気がない、不安、不眠などの症状があれば、甘みのあるフルーツや血を補う魚介などがおすすめです
一方、イライラや頭痛、めまいなどの症状があれば酸味があるものを食べます。
かぜの症状や皮膚のトラブルがあれば辛味がある大根、ねぎ類などの春野菜をとってください
また、ツボでは「太衝(たいしょう)」(場所は足の親指と人さし指の骨の間)といったツボを刺激することで、イライラなどのストレス症状に効果的です
4月から5月は環境の変化も多く、知らず知らずにストレスも溜まりやすい季節となっています。
春は気持ちの良い季節なので、「肝」をしっかり養ってストレスを解消し、残り少ないこの5月を、心も体も元気に過ごしてください
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神戸 三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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