6月になりました晴れ

夏の訪れを感じさせるような青空や日差しに、顔を上げて歩くことも多くなりましたが、突然嵐のような風雨や雷に見舞われたり、寒いほど気温が下がったりと相変わらずお天気に振り回される毎日ですねもうやだ〜 (悲しい顔)

 

そんな今日この頃、我が家の庭ではドクダミが咲き誇っていますぴかぴか (新しい)ぴかぴか (新しい)

毎年この時期になると猫の額ほどの庭はドクダミで覆いつくされますが、鮮やかな緑色の葉っぱと真っ白な花のコントラストが美しいので観賞を楽しんでいます。お隣の庭はいつもきれいに手入れがしてあり何も生えていないので傍から見るとさぞかし私はずぼらな人に思われていることでしょう。まあ否定はできません(笑)

ちなみに今の今まで花びらだと思っていた白い部分は実は総苞片(そうほうへん)と呼ばれる花を守る器官で、中心の黄色い棒状の部分がたくさんの小さな花の集まりなのだそうですうれしい顔へぇ~ですねdouble exclamation

 

 ドクダミという名前は、ご存知のとおり独特の強いにおいがあるので「毒が溜まっているような臭いがする」ことから「毒溜め(どくだめ)」が訛ったという説や、薬効があることから解毒を意味する「毒を矯める(ためる:正しく直すという意味)」に由来するという説、あるいは「毒や傷みに効能がある」という意味の「毒傷み(どくいたみ)」に由来する等、諸説あるといわれていますほっとした顔

 

 ドクダミは「ジュウヤク(十薬・重薬)」とも呼ばれ、江戸時代の儒学者・本草学者である貝原益軒が編纂した『大和本草』には「わが国の馬医これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬という」という記述があり、厚生労働省の発行する「日本薬局方」にも生薬名「ジュウヤク(十薬)」として載っています。

 

 「ジュウヤク」は“重薬”と書かれることもありますが、これは薬効が多いことから「たくさんの薬を重ねて使う(使ったようだ))という意味での“重薬”、また、薬効が多い“重要な薬”という説もあります。“十薬”も“重薬”もドクダミの万能薬ぶりを表すような由来ですが、「日本の植物学の父」ともいわれる牧野富太郎はその著書の中で「ジュウヤクとは実は『蕺』薬(『しゅう』やく:「蕺」はドクダミの中国名)から来た名であり、大和本草ではそれなりの理由がつけられた」としていますほっとした顔

 

 今ではドクダミといえば最もポピュラーなのは葉を乾燥させた「ドクダミ茶」で市販もされていますが、お茶として内服するよりも、皮膚トラブルの外用薬としての方が歴史は古く、「傷や痒みにはドクダミ」といった具合に、その効能が高く評価されていたようですわーい (嬉しい顔)

 独特のにおいの元である「デカノイルアセトアルデヒド」や「ラウリンアルデヒド」、また「クロロフィル(葉緑素)」などの有効成分には黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、白癬菌などの細菌やウイルスの活動を抑えたり、止血や傷口の再生を促したりする働きがあり、傷や腫れ物などには生のままか、火であぶった葉を患部に貼るとよいといわれていますムード

 またドクダミ茶や生薬には利尿作用、便秘解消、高血圧や動脈硬化の予防作用などがありますわーい (嬉しい顔)

 ただ身体によいからといって大量に摂取するとお腹が緩くなったり、腎機能が低下している人では「高カリウム血症」を引き起こす場合もあるので注意が必要です。貼る、飲む以外にも乾燥させた葉を適量お風呂に入れると、あせもや湿疹などに効果があるとされていますぴかぴか (新しい)ぴかぴか (新しい)

 

葉の採取にベストな時期は67指でOKまさに今が旬ですウィンク指でOK

ドクダミの薬効を実感して健やかな毎日を送りたい方はぜひ我が家の草取り・・・いえ、新鮮な葉を採取しに来てくださいdouble exclamation

※ちなみにタイトルはドクダミの花言葉ですあっかんべー

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院 池田朋子

 

 

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