予備タンク減ってるかも

今年は神戸をはじめ、各地で海開きが行われました。海水浴に適した温度は、気温と海水温の和が50度以上とされています。今年は十分50度を超えている暑さですね。

今後も酷暑が予想されていますが、そんな暑さ対策と筋肉の関係についてお話しします。

 

鍼灸治療を受けに来られる方の中には足を含む体の浮腫みの訴えがあります。浮腫み(浮腫(ふしゅ))の原因は様々です。

瞼に浮腫みが強いときはまず腎臓の調子の悪さを疑います。

手足などの浮腫みの中には、栄養の偏り、特にたんぱく質の不足や塩分の取りすぎが原因になるケースがあります。

また、心臓の不調やホルモンの崩れから引き起こされるものもありますが、この場合は他の症状も表れやすく、それらを含め診察をすすめます。

 

上記の原因による浮腫みより圧倒的に多いのは、「水分の摂り過ぎ」「筋肉の過緊張由来の循環障害によるもの」「筋力不足」です。

水分の過剰摂取については、以前のコラムで取り上げましたので、ここでは筋肉の過緊張(コリ)と筋力の関係にスポットを当てます。

(過去の記事はこちら→『水々しすぎると溺れます』

 

浮腫みの簡単な確認方法は、すねの骨や足の甲などを指で圧迫しそこの皮膚をへこませます。浮腫みの無いときは速やかにへこませた皮膚が元の状態に戻りますが、浮腫みがあるときはなかなか復元しません。

ですので、患者さんから「足の浮腫みがとれないのですが・・・」と相談を受けた際、この方法を使い浮腫みの確認をします。

しかし、実際に皮膚を圧迫してみても浮腫みはなく「これは皮下脂肪のせいですね」と正直に答えなければならないことがあります。(どちらが患者さんにとって良かったのか私には判断できません。)

 

そんな浮腫みの解消法は、筋の過緊張からの浮腫みの場合、足では心臓に戻っていく静脈血やリンパ液の流れの道筋を阻害するふくらはぎ、膝の裏、太ももの内側、鼠径部、腹部の緊張を緩めていきます。わかりやすく言うと関節の周りに出来た筋肉のコリはダムのように流れを妨げます。そのコリをほぐすことで循環が良くなり、浮腫みが解消されるのです。

 

次に筋力(筋肉量)と浮腫みについてです。

浮腫みを気にされている方によっては、なるべくゆっくり入浴し汗をかくよう心掛けておられる方があります。適度に汗をかき余分な水分を排出することは東洋医学的にも良いことですが、人によっては入浴による浮腫み解消効果がみられないタイプがあります。

それは、筋肉量が少ない人です。

 

折角お風呂やサウナで汗をかいて一時的に浮腫みが減ったとしても、少し時間が経つと筋肉量が少ない人は元どおりになりがちです。そのような人に私は汗をかくなら運動を増やしてみてください!とアドバイスしています。

運動をして増えた筋肉は、水分をより多く貯えることが出来ます。そのことで今まで皮膚や皮下に貯留していた水分、すなわち浮腫みが減少するのです。

また、暑さのため汗をかいたとしても、すぐに脱水から熱中症になることを防ぐ効果があります。今までなかなか半身浴などでは浮腫みが減らなかった人はぜひ運動をお試しください。

 

コロナ禍の二年半、やむを得ない自粛を余儀なくされました。その結果、二年半前より知らずしらず筋肉量が下がっている人がほとんどだと思います。

そのため、今年はいつもの夏より脱水から熱中症になる危険が高まりそうです。今まで大丈夫だったからと油断せず過ごしたいものですね。

 

今年は様々な夏祭りが戻ってきました。疫病退散やみんなの幸せを祈る夏祭りを元気に迎えましょう。 

 

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

川上 靖

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暑さをしのぐ!ひんやり呼吸法♪

今年は暑い・・・とても暑いですね・・・。

服を脱いでも脱いでも暑い。

そんな暑い時には、冷たい飲み物をグビグビ!といきたいところですが、冷たい飲み物は胃腸を冷やし、体調のバランスを崩しやすくなる原因となってしまいます。

暑さに対応するには、しっかりと睡眠をとることもひとつですが、暑いと夜も寝苦しくなりますね。

 

胃腸も守りつつ、暑さによる寝苦しさを緩和させるべく、簡単にカラダを冷やす方法はないか・・・

 あります♪ヨガの呼吸法のひとつに“カラダを冷やす”呼吸法があります!

 

今日はすぐにでも行っていただける呼吸法をご紹介します!

 

 1.上の前歯と下の前歯をカチッとかみ合わせます。

     上唇と下唇はつけずに少し隙間が空くようにします。

                  

 2.舌の先を、噛み合わせた前歯の裏側に当てます。

 

 3.そのまま、歯の隙間から息を吸い込みます。

   「シ~」という音が出ると思います。

 

 4.息を吐くときは、口を楽にして、鼻から吐き出します

 

 5.吸うと吐くを10回ほど繰り返します。

 

 

歯の隙間から吸い込まれる空気は、自然とひんやりした空気になり、その空気が口の中に広がるような形になります。

10回ほど繰り返すと、カラダの熱感が落ち着きやすくなります。

 

呼吸を意識的に行うことは、横隔膜を動かし、横隔膜の下に位置する胃を刺激することになります。

さらに繰り返すことで、自律神経のバランスを整えることにもつながりますので、カラダや気持ちもリラックスさせてくれます。

 

暑いなあ、寝苦しいなぁと感じる時、いつでもどこでも気軽にしていただける呼吸法をぜひ養生法として取り入れてみてください♪

 

 

神戸東洋医療学院 付属治療院

北條 直

 

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今が旬の「梅」をどうぞ

梅は6月~7月が収穫時期で、梅干し、梅酒、梅シロップ、梅ジャムなどに加工して頂きます。みなさんは梅をどのように召し上がりますか?

近畿地方ではすでに梅雨明けが発表されましたが、なぜ「梅雨」と書くのか興味があり調べてみました。

諸説ありますが梅の実が雨の水分や日光を浴びて熟すことから「梅雨」となり、「つゆ」と呼ぶのは雨の露(つゆ)に関係しているという説があるそうです。

今回は昔から身近にある今が旬の「梅」についてご紹介します。

 

≪梅の効能・効果≫

 

☆食中毒予防

梅干しに含まれるクエン酸に細菌の増殖を抑える効果があります。これからの季節は特にお弁当やおにぎりに入れるのがおススメです。

 

☆整腸作用

梅干しには腸内善玉菌のエサとなる植物性乳酸菌と、悪玉菌を抑制するカテキン酸が含まれており、相乗効果でより高い整腸効果が期待できます。

 

☆カルシウムの吸収促進

梅干しに含まれるクエン酸の作用でカルシウムの吸収が促進され、骨粗鬆症予防になります。

 

☆動脈硬化予防

梅干しにはアンジオテンシンⅡという血管収縮性作用のあるホルモンの働きにより、血圧上昇を抑え、血流をなめらかにする作用が働き、動脈硬化の予防になります。

 

☆疲労回復

梅干しには筋肉にたまった乳酸を分解するアミノ酸が豊富に含まれており、夏バテ予防になります。

 

☆食欲増進

梅の酸味成分に唾液の分泌を促進し食欲を増進する働きがあります。また、食前酒として梅酒を飲むこともアルコール作用で胃液分泌が促進されます。

 

☆血行促進

梅干しを加熱すると「ムメフラール」という血液の流動性を高める成分が生じます。血流を改善し血栓の形成を予防しますので、日常的に摂取していると良いそうです。梅干しを温かいお湯に入れて飲むのもおススメです。

 

☆美肌効果

クエン酸の作用で新陳代謝が促進され、ポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化成分により、美肌と老化防止が期待できます。

 

梅が持つ効能はまだまだあります!!驚くほどパワーを秘めた食材ですね。これからの熱中症対策にも梅干しを取り入れてみてはいかかでしょうか。

梅干しの塩分が気になる方は減塩のものを選んでみてください。1日1個程度を目安にどうぞ。私はお豆腐に梅肉を乗せて頂くのが大好きです。大葉があれば最高ですね!

 

特にこの時期は体調の変化を感じやすくなりますので、旬の食材を取り入れて、元気に夏を迎えましょう!!

体調を整えるためにも是非鍼灸をご活用くださいね。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

藤岡友子

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梅雨

梅雨に入り、雨の日も多く、湿度の高さから体や頭の重だるさや胃腸の不調、むくみ、倦怠感、なんだかすっきりしない、下痢、軟便などなんとなく様々な不調が起こりやすい季節になります。その原因とされるのが「湿邪」です。

湿邪には外から入ってくる「外湿(がいしつ)」と、体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれ、どちらも身体に様々な悪影響を及ぼす原因となります。

 

東洋医学的では、この湿邪の影響を一番受ける臓腑が「脾(胃腸)」と言われています。

梅雨のように、他の季節に比べ湿度が高く、蒸し暑いので冷たい飲食物を摂る機会も増える季節は、外からと内からの両側から脾をいじめることになります。

脾には食べた物を消化吸収し、栄養や水分を全身へ巡らせる働きがあります。そのため脾が弱ると、疲れやすさや倦怠感、食欲の低下、下痢、軟便などが見られやすくなります。

また、脾は水分を全身に巡らせる働きもあるので、脾が弱ることで体の重だるさやむくみ、スッキリしないなども見られやすくなります。

 

特に日本人は、島国で周りを海に囲まれている湿度が高地域に住み、湿度を嫌う胃腸が弱い人が多い民族です。そこに梅雨が重なるといつも以上に胃腸に負担をかけることになります。

そのため、体の内側からと外側からの両面から湿気を追い出すことが梅雨における養生で大切になってきます。

では梅雨の養生を見ていきましょう!

 

1.冷たい飲食物は極力避ける

暑くなる季節なので、ついつい冷たい飲食物を摂る機会も増えます。

冷たい飲食物は、水分代謝や元気の源である脾(胃腸)を弱らせ、食欲低下や倦怠感、だるさ、下痢や軟便、むくみなどの原因になります。出来るだけ冷たい飲食物は避け、普段から最低でも常温以上の温かい飲食物を摂るようにしましょう!

どうしても冷たいものを摂る時は一度口の中で少し温めてから飲み込むようにしましょう。

 

2.肥甘厚味の物、お酒、水分の飲みすぎに気を付ける

肥甘厚味(ひかんこうみ:脂っこい物、甘い物、味付けの濃い物)や、お酒、水分の摂り過ぎは湿邪(体内で余分な水分)となり、特に外の湿気が多い梅雨は湿気に弱い脾を弱らせる原因になります。

甘い味の食材は薬膳では脾を元気にしてくれますが、過ぎたるは及ばざるがごとく。摂り過ぎは湿邪を生んでしまうので注意しましょう。

オススメは温かいあっさりした薄味の和食です。

よく噛んで食べることで少しでも胃腸の負担を減らしてあげましょう。

 

3.体を冷やさず、適度に汗をかく

梅雨頃から蒸し暑くなり、冷房が入り始め、冷たい飲食物も増えるので、外側からも内側からも体を冷やしてしまいます。

体が冷えると血流も水分代謝も悪くなり、汗をかきにくくなり、体から湿邪も出ていかず、胃腸を弱らせ、体は重だるくなり、胃腸の調子も悪くなります。

そんな時はウォーキングや散歩、ストレッチ、ランニングなどで体を動かして軽く汗をかき、体に溜まっている湿邪を外に追い出しましょう!

体が重だるい、むくみ、胃腸の不調など湿邪の影響を感じるときは、半身浴や岩盤浴などで軽く汗をかくのも1つの養生です!

その時は水分補給も適度にしてくださいね。

 

4.思い悩みすぎない

中医学では「思」という感情は「脾」と深い関係があると考えます。

適度に思い悩むことは良いですが、過度に思い悩みすぎることは脾に負担をかけ、消化吸収機能を低下させてします。例えば、心配事や恋愛、勉強などで思い悩んだりした時に食欲が落ちた経験は誰しもあると思います。

考え過ぎても仕方のない事に対して時には「ま、どうにかなるか!」精神でいきましょう!

 

5.部屋の風通しを良くし、清潔にしましょう

梅雨の合間の晴れた日は出来るだけ部屋の窓を開けて換気し、空気の入れ替えと湿気を外に追い出しましょう!カビなども繁殖しやすい時期なので、部屋の中は清潔に保ちましょう。

部屋に除湿器なども置き、住んでいる環境の湿度を出来るだけ下げて胃腸と体の負担を減らしてあげましょう。

 

これらの養生を日々に取り入れて、ジメジメ蒸し暑い梅雨をカラッと元気に過ごしてくださいね。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

田中 友也

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