もうすぐ7月7日『七夕』が近づいていますぴかぴか (新しい)

七夕は3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句と同じ五節句のひとつで、7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」と呼ばれます。また、笹を用いて行事をすることから別名「笹の節句」とも呼ばれています。

 

現在の七夕は、中国伝来の「七夕伝説」と機織りや裁縫の上達を祈る祭りである「乞巧奠(きっこうでん)」に、日本古来の機を織る女性にまつわる「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説や「棚機(たなばた)」という神事が結びついた結果とされています。その棚機津女がもとになって、「七夕」と書いて「たなばた」と呼ぶようになったようです。

韓国や台湾にも同様の行事があり、アメリカなどでも「Star Festival」として七夕を親しむイベントがあるそうです。

日本では奈良時代に中国から伝わったとされ、当時は宮中行事のひとつでした。その後、江戸時代になると寺子屋の普及とともに庶民の間にも広まり、今の七夕の形になったと言われます。

元々は短冊ではなく五色の糸を飾っており、寺子屋の習字の練習の一環として短冊に願い事を書くようになったことから現在の風習へと繋がったようです。

 

七夕飾りに五色のカラーが使われるのには、実は意味がありますひらめき

これは中国から古く伝わる自然哲学思想の陰陽五行説(木火土金水)の「五色(ごしき)」の考えに関係するものです。五色とは青・赤・黄・白・黒の五つの色を指します。

それぞれに五常(ごじょう)という人の徳を表した意味合いが以下のように関係しています。

 

青・・・仁(人を思いやる気持ち)

赤・・・礼(感謝)

黄・・・信(信頼・寛容)

白・・・義(正義・規律)

黒・・・智(知性)

 

願い事を五常の意味に当てはめ、短冊の色を決めると良いとされています。それぞれの意味合いを簡単にあげてみましたので参考にしてみてくださいほっとした顔

 

青=人間的な成長や他者への思いやり。愛を持って人と接する。など

赤=家内安全や家族への感謝。目上への礼を大切にする。相手に尽くす。など

黄=友人・知人などの対人関係を大切にする。誠実である。など

白=決意表明や、ルールを遵守し、義務を果たす。など

黒=学業や資格取得、優れた知識・知恵を持つ。道徳的に正しい判断を下す。など

 

例えば、「規則正しい食生活を心がける」という内容の願い事なら、白の短冊に。目上の人に対して、「健やかで長生きしてほしい」という願い事なら、赤の短冊に。「運転免許を取る」という願い事なら、黒の短冊に書くのが良いとされています。

今年はそれぞれの願い事に合った色の短冊に、願い事を書いてみてはいかがでしょうか。

更に、あまり知られていませんが、七夕の行事食は「そうめん」です。

元々は中国で七夕に「索餅(さくべい)」と言われるねじり菓子を神様にお供えし無病息災を祈って食べる習慣があり、ここからきています。索餅は形がそうめんや織り糸に似ていることから、七夕にそうめんを食べると「一年を無病息災に過ごせる」と言われております。

 

このようにひとつひとつ紐解いていくと、七夕や短冊の意味も奥深いですね。

今年の七夕は、短冊に思いを込めながら、そうめんを食べて元気に夏を過ごしましょう手 (グー)ダッシュ (走り出すさま)

 

 

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神戸東洋医療学院付属治療院 田中 友也

 

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