四季+土用 五季
真夏の蒸し返すような暑さもひと段落したかと思っていたら、立て続けに二度の台風とスコールのような大雨が続き、ようやく天候が落ち着き始めた関西地方には「秋」らしさがやってまいりました
秋は、飽きる季節で、春から徐々に成長してきたエネルギーが満ち飽きて(飽和して)実りを迎える季節ですね。私の住む淡路島でも米をはじめ根菜類、無花果・葡萄、海では太刀魚に烏賊、鯵等、自然界からの恵みをふんだんに頂ける時期です。最高です
東洋医学には「五運六気」と呼ばれるものがあります。昔から中国では、その年の気象を予測し、健康管理を含め、様々なことに活用されてきました
そして古代中国では、長い時間をかけての経験と観測で法則性をみつけ、気象現象は 干支(十干十二支)と同じく60年で一巡すると考えられています。
この60通りの組み合わせを示したのが 五運六気であり、60通りの年盤を作り、それを用いてその年の気象を予測したのです。
さらにこの考えは、東洋医学と結びつき、気象を予測するだけではなく、そうした気象現象が人々の体にどのような影響を与えるのかまで明らかにしました
例えば東洋医学では、夏はその暑さによって汗を流し、体の中にある水分を入れ換える季節としています。
その為、夏にはある程度の暑さが必要になりますが、本来暑い夏であるべきものが、涼しい夏になってしまう年もあります
その場合、そのまま何もせずに過ごせば、あまり汗をかけない為、うまく水の交換ができなくなり、古い水が残ったまま次の季節を迎えることになります
その影響で秋や冬に不調が出やすくなります
またその逆もあり、暑すぎる夏には水分が減りすぎて湿気と乾燥の移ろう秋に順応できなくなって呼吸器系のトラブルが出やすくなったりします。
そこであらかじめ一年の初めに、今年はどんな気候がやってくるのかの大筋の見通しが立っていれば、身体のコンディショニングを良い状態でキープできます
人間の身体はそれぞれの季節において、次の季節に向けた準備をしていますが、季節の巡りが順調でないと、身体はその準備をうまく進められず、次の季節での不調につながってしまいます
そうした事態を避ける為には、本来の季節に合わない不順な巡りがやってきても、それを早めに予測し、それに沿って体を順応させて身体を整えていくことが欠かせません。前文で述べたように、健康維持の一つのヒントとして、古くから現代においても「五運六気」が活用されているわけです
因みに、各季節の終わり、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間の期間を土用(土用の丑の日で有名!)といいます。その期間は胃腸が最もよく働く時期になり暴飲暴食は避け腸内細菌の餌となるような食事を心がければ、次の季節に大活躍(次の季節にあったコンディションが)できると言われています
そして、気になる今年の「五運六気」による気象予測は。。。。。。。ドンっ「火運太過」です
気象特徴は、暑さや熱が強い巡りになっています
お〜当たっていますね〜今年の夏は本当に暑かったです。暑いというより熱いという漢字が合いました
秋分までは、まだまだ夏のような日もあり、湿気で胃腸の調子が良くないこともありますが、秋分以降は「火運太過」の夏後の乾燥がくるので今度は肺が原因の咳などが生じてきます
今年の咳は悪化する前に鍼灸、慢性的な方は付属薬店の漢方併用もオススメです
神戸東洋医療学院 付属治療院
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