東洋医学とシミ
ある日、自分の顔を見てシミにびっくりしたことはありませんか。
5月が過ぎ、日差しがますます強くなっています。
のどかな天気は嬉しいですが、一方で肌の健康が心配にもなります。
特に、メラニン色素が特定部位に過剰に沈着する兆しが心配な方も多いと思います。
今回は『東洋医学からみるシミ』について、お話しします。
シミは、特定部位にメラニン色素が過剰に沈着し、黒っぽい斑点が現れることを言います。
主に頬、目の周り、鼻、あごなどよく見えるところに現れ、茶色から灰色まで多様な色で現れます。
シミの主因としては、露出部位への紫外線過多、女性ホルモン作用、過度なストレスによるメラニン細胞の活動増加、肌に合わない強い刺激の化粧品などにより、シミができると言われています。
一方、東洋医学ではシミの原因は、身体内部の問題です。
五臓六腑の経絡と気血の調和の喪失により、顔に栄養をまともに供給できなかった時にシミが発生すると言われています。
五臓六腑に異常が生じた時に、その器官とつながっている顔の部位にシミが発生します。
<東洋医学的主因>
1.過度なストレスや悩みが心に残ると肝臓に影響を及ぼし、比較的境界が明確なシミが頬と目の周りに分布する傾向が見られます。
この時の症状としては、口の渇き、頭がくらくらする、イライラするなどがあります。
また、生理が不規則になり、塊の経血が出るなどの症状をよく伴います。
2.食事を摂ると、胃と脾臓の作用を通じて全身に栄養を送らなければならないのですが、気血循環に問題があれば、境界が不鮮明なかすかなシミが、頬骨周り、おでこ周辺、口周辺に分布する傾向が見えます。
この時の症状としては、顔と足がよく浮腫んだり、食欲がなく、少量の食事でもお腹がパンパンになることもあります。
また、生理が遅くなったり、経血の色が薄くなったりする症状も伴います。
3.先天的に虚弱な方は気血循環が悪く、顔に栄養供給がうまくいかず、黒褐色の濃いシミが現れるようになります。
この時の症状としては、口が渇いたり、めまい、腰の痛み、手足の冷え、生理が遅くなるなどの症状を伴います。
<シミを避ける生活習慣>
1.日焼け止めを塗る
シミの代表的な原因である紫外線から肌を守るために、日焼け止めを塗りましょう。
外出前ではなく、外出30分前に塗るのが効果的と言われています。
2.ビタミンCを摂取する
ビタミンCは、抗酸化作用でメラニン色素の増加を抑制します。
ビタミンCが多い食べ物は、キウイ、イチゴ、パプリカ、ケールなどです。
3.規則正しい食事と運動
十分な栄養を摂取し、運動をコツコツ続けることで、ホルモン異常を防ぐのに非常に役立ちます。
ストレス解消にもなり、シミの発生を減らすことができます。
東洋医学のシミ治療は、皮膚表面だけではなく、身体の気血循環の不調和を調節することにより、シミを改善させ、肌の栄養代謝を促進し、根本的な治療を行います。
身体の気血のバランスを保てると、身体も健康になり顔もツヤツヤで美しく過ごせます。
シミや肌の悩みがある方は、鍼灸治療をぜひ受けてみてください。
神戸東洋医療学院付属治療院
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