春分の日が過ぎ、いよいよ本格的な春が近づいてきました。

しかし過ごしやすさとは裏腹に、だるさや自律神経の乱れ、気持ちが不安定になったりしたことなどはありませんか?

東洋医学では、春は体の五臓の「肝」と関係の深い季節です。

「肝」は冬の間に体に蓄積してしまった老廃物(脂肪や毒素など)を排出しようと積極的に活動するため、

春は「肝」に負担がかかりすぎ疲弊してしまいやすい季節なのです。

 

「肝」には、体の栄養である血を蓄え自律神経と関係の深い「気」を巡らせる役目があるので、

活動しすぎて疲れてくると「血」が足らなくなってエネルギー不足になり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。

 

また、「気」が滞るとイライラや気分の落ち込みなど、メンタルの不調も引き起こす要因にもなってしまうので、「肝」を補養することが大切になってきます。

 

今回は、「肝」の機能を養う食材をいくつか紹介します。

 

★なつめ

なつめは、小さな楕円形をした果実で、秋になるとこげ茶色に熟し果肉は白く、サクサクとした歯ざわりで、甘酸っぱい味がします。

胃腸の働きを高めたり、「血」を補ったりする働きがあります。

 

★菜の花

菜の花に含まれる豊富なビタミンCや食物繊維は、免疫力を高めると共に腸内環境を整え、デットックスを促進します。

特有のほろ苦さを持つ成分は、体内の解毒作用を高め、春に感じやすい身体のだるさや疲労感を和らげてくれます。

また、鉄分や葉酸も含まれているので、貧血予防や血行促進にも効果的です。

 

★たけのこ

たけのこは春を代表する食材で、食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え便通を促進することで、冬に溜まった老廃物の排出を助けます。

特有のシャキシャキとした触感とほろ苦さには、体内の余分な熱を冷ます作用があり、春先の疲れやだるさ、のぼせ感の解消にも効果的です。

また、カリウムも多く含まれているので、体内の余分な塩分を排出しむくみを防ぐと共に、血圧の調整にも役立ち、身体の調子を整える効果があります。

 

★セロリ

セロリも春が旬の野菜です。

「肝」の働きを良くして、目のトラブルやめまい、のぼせ、イライラ、頭痛など、気が上昇して熱を帯びた状態を

取り除く作用があります。

また、利尿作用があるのでむくみ改善にも役立ちます。

セロリは、セリ科で独特な香りがあり、気の巡りを良くする効果があるので、食べるときには香りも楽しんでみてください。

★アサリ

アサリは、ほてりを鎮め利尿効果でむくみ改善に良い食材です。

血を補って精神を安定させる効果があるので、春のイライラや五月病にもおすすめです。

 

その他にも、ほうれん草・ゴーヤ・ハマグリなど色々ありますが、補養で一番大切なのは旬のものを摂ることです。

 

春の旬のものを摂って「肝」を補養し、過しやすいこれからの季節を気持ちよく快適にお過ごしください。

 

それでも、なんとなく調子が悪いときは、ぜひ鍼灸治療を受けにご来院ください。

スタッフ一同、お待ちしております。

 

神戸東洋医療学院付属治療院

井上 博之

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