小正月と小豆
皆さん年末年始はゆっくり過ごすことは出来ましたか。
お正月は年神様という神様をお迎えする行事で盛大に祝われますが、「小正月」があるのをご存じですか?
かつて「月」を暦の基準にしていた日本では、旧暦の1月15日にあたる満月の日を正月として祝い、一年の始まりとしたようです。
これが「小正月」の起源とされています。
では小正月にはどんなことをするのでしょうか??
小正月の行事で有名なのは「どんど焼き」や「左義長」などと呼ばれる火祭りです。地域に根付いた伝統行事であったことから他にも30種以上の呼び名が各地域であるようです。お正月に飾った門松や松飾り、前年のお札など、縁起ものに感謝し神社や河原などに集めて焼くことで家内安全や無病息災を祈ります。
また、1年の健康を祈り『小豆粥』を食べる風習があります。
「赤い食べ物は邪気を祓う」という中国の古い風習に由来したことが始まりのようです。
今回はそんな縁起の良い『小豆』の魅力についてお伝えしたいと思います。
小豆はマメ科ササゲ属の植物で、日本では縄文時代の遺跡から発見されるほど古くから親しまれてきました。
和菓子などで使われる甘い小豆あんが広まったのは室町時代に武士や貴族の間で茶道が流行してからで、それ以前は薬膳として塩味の小豆が使われていました。
小豆には食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれているため、便秘の解消や腸内環境を整えるのにも効果的です。また小豆の皮にはサポニンが豊富でコレステロールや中性脂肪の増加を防ぎ、血糖値の上昇を抑制するなどが期待でき、お正月で食べすぎてしまった体を調整するのにありがたい食材です。
他にもビタミンB群、カリウム、タンパク質などバランスよく栄養素を含んでいるので、小正月以外にも取り入れたいですね。
そして小豆は食べるだけでなく、体を温める小豆枕としても使えます。
小豆はもともと吸湿性が高くたっぷりと水分含んでいるため、レンジで温めたときに蒸しタオルと同じように「湿熱」を生みます。
カイロのような乾いた熱よりも、湿熱は浸透性が高く、体の奥から温めてくれる効果があります。冬場は特に乾燥しやすいですから、肌にも優しいですね。
お腹に置いて、お正月の飲食で疲れた内臓の循環を良くしたり、冷えてしまった首肩には小豆の程よい重みと湿熱で血の巡りが良くなり疲れをとることが出来るのでおすすめです。
小豆枕じゃなくとも、ちょっとしたアイテムが自分自身の身体と向き合う時間のきっかけになってくれれば嬉しいです。
私たちも皆さんの健康のお手伝いをこの1年、誠心誠意させて頂きます!!
神戸東洋医療学院付属治療院
宮崎紗希
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神戸東洋医療学院付属治療院
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