大空と大地のその中で
早いもので9月も最終週となりました。甲子園球場ではまだナイターで試合をしていますが、空も雲も風も、すっかり秋を感じさせてくれています。
国民の祝日として「海の日」や「山の日」がありますが、「空の日」にあたる記念日があるのをご存知でしょうか9月20 日が「空の日」、9月20日から30日が「空の旬間(じゅんかん)」とされています。「旬間」というのは、「交通安全旬間」といった、行事などを行うために特に区切られた10日間をいいます
秋は特に空がきれいなので、この時期に「空の日」があるのだとかなり主観的な考えで納得していましたが、もともとは「航空日」に起源を持つそうです。「航空日」は、1910年に徳川好敏、日野熊蔵両陸軍大尉が代々木練兵場において日本初の動力飛行に成功して30周年、ならびに紀元2600年を記念して1940年9月28日に制定され、翌年に9月20日と決定されました。終戦後、一時廃止されましたが1953年に復活。1992年には民間航空再開40周年を記念し「空の日」と改称されましたシンボルキャラクターの「くにまるくん」は「空の日」改称時に同時に設定され、「9(く)2(に)0(まる)」にちなんで命名されたそうです
「海の日」は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨とし、1995年に制定されました。制定当初は7月20日でしたが、ハッピーマンデー制度により、今では7月の第3月曜日となっています。国土交通省によると、「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけ」だそうです
「海の日」は祝日化される前は「海の記念日」でした。「海の記念日」は、1876年に、明治天皇の東北地方巡幸の際、それまでの軍艦ではなく灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、7月20日に横浜港に帰着したことにちなみ、1941年に制定されました。「海の記念日」には主要港湾都市で『海の祭典』が行われてきましたが、2003年に「海の日」が国民の祝日として7月の第3月曜日となったことに伴い『海フェスタ』に改称されました。ちなみに2003年第1回海フェスタの開催地は我らが神戸市!また神戸開港150年記念にあたる今年20
17年も神戸市で開催され、様々なイベントで盛り上がったようです
また、「山の日(8月11日)」は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として制定された、最も新しい祝日ですが、こちらは山に関する特別な出来事などの明確な由来
があるわけ
ではないそうです特に明確な由来があるわけではない「山の日」が祝日となり、「空の日」が記念日のままなのはおそらく前後の休日との兼ね合いもあるのでしょうが、空好きな私としてはもう少し「空の日」の知名度があがると嬉しいです
中医学には「自然と人間はひとつのものであり、天と地のエネルギーによって人は生かされている」という考え方があります
日本でも古来は自然に対する畏敬の念をもち、自然と共に生活をしてきました。近年では各地で地震や豪雨等、あらためて自然の恐ろしさを実感する災害が相次いでいます。治療院に来られる患者さんの症状や体調にも、季節や天候の影響が大いにみられ、人間が自然の一部であることを痛感させられます
秋は空や風も澄んで、紅葉なども美しく自然を満喫するにはよい時期です
空や大地、海、山など、大いなる自然に抱かれ、心身のエネルギーを補充しに出かけてみてはいかがでしょうか
神戸東洋医療学院付属治療院 池田 朋子
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神戸三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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