「フレイル」の予防対策
今年2025年を迎え、国民の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上になります。
「2025年問題」と話題になった頃は、まだまだ先のことと思っていました・・・
年齢を重ねるとともに身体機能の低下は否めませんが、心と体のちょっとした衰えに自身も周囲も早めに気づき、自立した日常生活が長く続けられるようにしたいものです。
今回は、その対策として「フレイル」について簡単にご紹介したいと思います。
「フレイル」とは、健康な状態と介護が必要な状態の中間の段階をさします。
加齢や疾患によって身体的、精神的に様々な機能低下がみられ始めても、完全に介護が必要ではなく、適切な生活習慣や治療を行うことで、生活機能が改善する状態のことをいいます。
「フレイル」の3つの特徴
①身体的・・・筋力の衰えなどによる運動機能の低下
②心身的・・・不安や喪失、失望感などの心的ストレス
③社会的・・・社会や人とのつながりが希薄化する
中でも特に「社会とのつながり」が、より重要とされています。
社会参加が減ることで、生活の行動範囲が狭くなり、精神的な落ち込みや、運動機能の低下が加速するなど、
ひとつのきっかけがより大きな影響を与える心配があるからです。
そこで、趣味や習い事、地域の清掃や、植物の管理をするボランティア活動など、
何かや誰かとの関わりを持ちながら、日々の生活リズムを自主的に生み出せるよう、早めに少しずつ取り組んでみることがすすめれられています。
「フレイル」に早めに気付くポイント!
・体重が減ってきている
・お茶や汁物で、むせることがある
・歩く速度が以前より遅くなってきた
・以前よりも疲れやすくなった
・外出するのが、おっくうになった(外出回数の減少)
気になるポイントがあればフレイルの評価基準を、一度確認してみましょう!
「フレイル」の予防対策
①食事と栄養(口腔機能)
・・・よく噛んでバランスのよい食事を摂る(タンパク質と水分を意識する)
②身体活動(運動)
・・・生活面でできることは自分で行い、散歩など数分でも持続する運動も行う
③社会参加
・・・数分でも外出し、あいさつなど誰かと会話をするように心がける
私達の体は日々変化しています。その変化にいち早く気付き、生活機能を下げない努力は必要ですね。
まだまだ要介護は先のことと思われている皆さんも、年齢に関わらず、ケガや病気をきっかけに骨や関節、筋肉などの運動機能の衰えや、筋肉量の減少が予想されますので、今から対策準備をしておきましょう♪
神戸東洋医療学院付属治療院
藤岡 友子
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神戸東洋医療学院付属治療院
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