『RUGBY WORLD CUP』
今年開催されたラグビーワールドカップ日本代表選手の活躍、素晴らしかったですね普段ラグビーと接点のない方でも存分に楽しみ、感動したことと思います
あれだけ体が大きくて筋肉隆々の大男が物凄いスピードで走って激しくタックルするコンタクトスポーツなだけあって、試合の舞台裏では様々な施術が行われていました。
日本代表の有名選手も関東地方からわざわざ県外の某鍼灸トレーナーのところに行き、試合直前の大怪我を治した話を聞きました
鍼灸は日常生活の体調管理だけでなくスポーツ選手のコンディショニングに絶対に必要なものです。以前私が働いていたところでもプロサッカー選手が鍼灸治療を受けていましたし、私自身もサッカーを通して鍼灸と出会いました
今回、私はご縁があって南太平洋某国代表の宿泊するホテルで行われたコンディショニングのアシスタントをしてきました。その一部を紹介します
その日は試合直後ではなかったので手技によるほぐしがメインです。急性の外傷はフィジオとよばれる医師とスポーツトレーナーを混ぜたような職種の方が担当します。
しかもこの国のフィジオは小柄な女性です。自分より2倍ほどある選手のコンディションを司る姿はまるで猛獣使いのようでしたフィジオは痛み止めの注射をしたりしていましたが、なんと鍼も使用していました
使われていた鍼の長さは4cm~6cmで太さは0.1~0.2mm程でした。これは日本の一般的な鍼灸院で使われているものと同じで、当院でも使用している細い鍼です。あれだけの大男に一般的な鍼で対処するのには驚きました。
しかし、別の代表チームのコンディショニングに行った知人の話では、一寸(3cm)の短い鍼だが太さは0.5mm程(極太!)であったと聞きました。各国のフィジオによって習得したスタイルがかなり違うようです。
私は鍼灸をする許可を得ていなかったのでフィジオと片言の英語で鍼の話をしただけですが、普段私が行っている伝統的な中医学の鍼灸をしたくてたまりませんでした。脈診(脈を診て体の状態を診る)は全世界共通、これなら治療できるという確信をもてたので次のワールドクラスなタイミングまで腕を磨き続けておきます
他にも普段見ることがなさそうな治療道具として、名前はわかりませんが空気圧と氷でアイシングと圧迫を同時に行える物がありました。腫脹がある部位はこの道具を使用している選手が多かったです。
なにしろサイズと筋肉が規格外途中ベッドのねじが曲がったり若い選手のおふざけ等ありましたが、プロ選手なだけあってリラックスした時間の中にもどこか緊迫感のある現場にしびれまくりでした
鍼灸師として、このような機会に恵まれたことに感謝します
以上、ラグビーワールドカップ舞台裏からのリポートでした
神戸東洋医療学院 付属治療院
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神戸三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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