花粉症にならないために・・・
本日は2月14日、バレンタインデーの日です
日本では好きな男性に女性が思いを伝える大切な日・・・
何だかキラキラした日のように私は思っていたのですが、この日が原因で起こる精神的な病があるってご存知ですか
名付けて「二月病」。
告白する相手のいない女性やチョコをもらえない男性に見られる、孤独感などの精神的ストレスからくる症状のことをいうそうです
と、今回はこのお話を深く掘り下げるよりも、この時期から対策が必要となる疾患「花粉症」について少し・・・。
花粉症はアレルギー疾患の一つです。人間の身体は外からの敵に対し、防御反応が働きます。簡単に言うと、その防御反応が正常に働かないのがアレルギー疾患です。特にアレルギー疾患にみられるのは外敵を倒す抗体(敵を倒す防衛軍のようなもの)を作る反応が過剰になることで自己までも傷つけている状態です。
ではなぜ花粉症になる人がいるのでしょうか
生活環境はもちろんのこと遺伝や体質なども要因ですが、そのきっかけの一つに体調不良、食生活の偏りや睡眠不足など生活習慣の乱れによる免疫力の低下があげられます。
外敵からの第一関門は、鼻・口などにある粘膜です。埃があるところにいくと鼻水がでたり、咳がでたりしますよね。これは粘膜に外敵が引っ付くとそれを外へ出すためにおこる身体の防御反応の一つです。粘膜は皮膚と同じように下から入れ替わっています。内臓器官の調子が悪いと作られる粘膜が薄かったり弱かったりします。すると体内へ敵が入りやすくなります
体内へ入ると小腸などの消化器官にある粘膜がこれをキャッチし、白血球が働き、敵を排除しようとします。敵の種類によっては、白血球の一つであるリンパ球が働き、抗体が作られ、敵を退治します。花粉症はこのリンパ球が花粉に対して過剰に反応し、抗体を生産し過ぎることで自己を傷つけている状態なのです
免疫機能には肝臓などの働きも大事ですが、中でも小腸は人体最大の粘膜とリンパ組織をもち、「免疫力の最大器官」といわれています。
小腸では食物の消化吸収だけでなく、リンパ組織を持つことで抗体を作る機能をもち、病気から身体を守っています。そしてその抗体の量を調整しているのが自律神経の働きです。
このバランスが整うことで私たちは病気から身体を守っているのです。
しかし、ストレスや食生活が原因で生活習慣が乱れると、内臓器官の働きも悪くなったり自律神経の働きが乱れたりするようになります。この乱れにより自律神経の敵と味方を見分ける力が衰え、身体の防衛機能も低下します。これが免疫力の低下なのです
「花粉症を予防する対策」として、
花粉症対策用マスクをつける、めがねをかける、帽子をかぶる。
コートはウール製品よりもツルツルとしたナイロンなど、繊維の織目に
花粉がはいりこまないようなものを着用。
外出先から帰宅したら、玄関のドアを開ける前に屋外で払う。
家の中に入ったら、うがいと手洗い、顔の洗面をする。
洗濯物は屋外へ干さない。
刺激物の摂取を控える。
睡眠をしっかりとり、ストレスをためないようにし、免疫力が落ちるのを防ぐ。
などがあります
「花粉症の症状緩和に役立つ自分で押せるツボ」をいくつかご紹介します。
百会(ひゃくえ)・・・頭頂部の一番高いところ。目の中間と左右の耳を結ぶ交点。
鼻の症状緩和および頭をスッキリさせる。
上星(じょうせい)・・・顔の中心のライン、髪の生え際から2cmほどあがったところ。
めまい・鼻づまりの緩和。
印堂(いんどう)・・・眉と眉の中間点。鼻づまりや眼のショボショボ感などの症状を緩和。
迎香(げいこう)・・・小鼻の横。鼻詰まりを解消。
風池(ふうち)・・・後頭部の首の付け根。後ろ髪の生え際よりも少し上。
頸の中心から左右に2~3cmほど離れたくぼみ。
鼻詰まりやくしゃみなどの症状や頸・肩こり・頭痛を緩和。
合谷(ごうこく)・・・手の甲側。人差し指と親指の骨が合わさるくぼみ。目の疲れや充血を緩和。
花粉症になる特定の原因は不明です
いくつかの要因が重なることでなってしまうのだと私は思います。だからこそ予防を実践することが大事なのではないでしょうか。花粉症ではない人は予防として、花粉症の人は悪化しないように、生活習慣を見直し規則正しい生活を心がけてみてはいかがでしょう
神戸東洋医療学院 付属治療院 田中 里佳
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神戸 三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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