まもなく二十四節気の大寒を迎えます。今年は例年になく雪が降り、寒さもより一層厳しくなりそうです台風

 

さて、お正月疲れに加えて寒さで弱りつつある身体の免疫力を今こそ向上し、「病知らず」の一年を過ごせるようにぜひ鍼灸施術をお受け頂ければと思います。ですが、日々のセルフケアこそがもっとも身体の免疫力を向上させます。                  そこでご家庭でもできるセルフケアとして「お灸」をご紹介いたします

 

 

「 お灸」は、ヨモギの葉の裏の線毛(白い綿毛のようなもの)を精製したもぐさを原料とした温熱作用を利用した昔から知られている施術法す。ご年配の方の中には、小さい頃もぐさを丸めたものを直接皮膚にのせられ、とても熱い思いをしたなど苦い思い出として記憶されている方もいらっしゃるかとは思います冷や汗2 (顔)

しかし最近では台座にのったお灸などが市販され、火傷しにくくかつ簡単にできるようになっています。ぜひこういった市販品を利用していただき、安全に快適なお灸ライフを始めていただければと思います手 (チョキ)

お灸の歴史は古く、2000年以上前に中国で書かれた最古の医学書「黄帝内経」にすでに記述があります。      中国ではそれほどまでに古くからお灸が使われており、その後日本に伝えられましたdouble exclamation

 

お灸は、もぐさを燃やすことで身体に温熱刺激を与えます。その刺激が皮膚の下にある血管や筋肉などに伝わることで細胞が活性化したり、血管が拡張し血流が促進されたりしますほっとした顔ほっとした顔

毎日お灸をすることによって血行が促進されます。すると循環が良くなるので冷えやむくみ、筋肉の緊張も軽減されます。血行不良は睡眠にも影響するので、快適な睡眠がとれていないと感じる人もぜひお灸を始めてみてください。また、もぐさにはシネオールと言われる成分が含まれており、これには抗菌・去痰・抗ウイルス・抗炎症・免疫調整作用があるといわれていますひらめきひらめき

 体質や目的によっておすすめのツボは変わります。ご家庭では、正確な位置のツボでなくても指で押して痛気持ちいいところにしてください。お腹にする場合は、手の甲を当ててみて周囲よりも冷たさを感じるところにしましょう。手足の冷えなどを感じる人や、便秘・下痢になりやすい人などはお腹にお灸をしてみましょう。即効性は感じにくいですが、長期間続けることで徐々に効果が感じられるようになりますうれしい顔指でOK

 最初は温度の低いものを選んで、一日3か所くらいまでで各13回くらいまで、毎日ではなくてよいので始めてみてください晴れ晴れ

 

 

 

<おすすめのツボ>

 

 

・足三里(膝のお皿の外側下にあるくぼみから、指4本分下)・・・胃腸の疲れに。長寿のツボ、頭寒足熱に効果がある養生のツボ。

 

・合谷(手の親指と人さし指の骨が交わる部分、やや人差し指側)・・・眼精疲労やイライラなどに。

 

 

 

・天枢(へそと同じで横に指3本分離れたところ)・・・便秘や下痢に。

 

 

 

・三陰交(内くるぶしから指4本分上)・・・婦人科系でお悩みの方に。(生理痛、月経不順など)

 

 

 

 

<お灸を控えた方がいい場合>

・飲酒後

・お風呂の前後1時間くらい

・発熱・高熱があるとき

・高血圧のとき

 

<注意点>

・熱いなと感じたら、我慢せずにお灸を取り外しましょう。熱いのを我慢すると火傷したり、水ぶくれができたりする場合があります。

・たまに灸をした後に強いだるさを感じる方もいます。これは灸あたりと言い、ご自身の身体に対して刺激が強すぎる場合にでる症状です。こういう症状が出た場合は、お灸をする日にちの間隔をあけたり、回数を減らしたり、お灸の温度を低いものに変えたりなどしてみましょう。

 

興味をもったけど少し不安という方やどこにすればよいのかもっと正確に知りたいという方は、

かかりつけの鍼灸師に相談してみてください目がハート (顔)ぴかぴか (新しい)ぴかぴか (新しい)

 

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 神戸三宮で鍼灸といえば

    神戸東洋医療学院付属治療院

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 神戸東洋医療学院 付属治療院 田中 里佳