筋膜リリースとは
桜の蕾も膨らみだしもうすぐそこは春です
心も体もだんだんと軽くなってきますね。
さて、さっそくですが「筋膜リリース」という言葉を聞いたことがありますか
ここ最近、テレビで取り上げられたり関連書籍
が販売されたりと、健康法の一つとして話題になっています「筋膜」とは、簡単に説明すると筋肉を覆っている薄い膜組織のことです。細い筋線維の一本一本を覆っているものもありますが、それらを束にして全体を覆っているものもあります。「リリース」とは、解くや放つといった意味があります
この言葉が合わさってできた筋膜リリースとは手技療法の一つで、筋膜の癒着を引き剥がしたり柔らかくしたりすることで正常な状態に戻してあげることをいいます。
筋膜は、筋肉を動かしたときに生じる摩擦からの保護や、体の姿勢を保つといった重要な役割
を持っています。第二の骨格といわれることも多いようです。
筋肉をスムーズに動かすためには、この筋膜の滑らかさも必要です。
柔らかく滑りを良くすることで、筋肉の柔軟性を引き出し関節の可動域を拡大させます
逆に、筋膜が硬くなるとどうなっていくのでしょうか長い時間、同じ姿勢で作業することなどによって、筋膜の柔軟性低下や萎縮、癒着などが発生
します。その結果が、皆さんが感じているコリや痛み、姿勢のゆがみへとつながっていくのです
全身の体を一枚の布で覆っているような状態の筋膜。着ている衣服
のどこか一箇所を引っ張るとそこが引きつり着心地が悪く感じるかと思いますが、それが体の中で起きているとイメージしてもらえばいいかと思います。
実はこの筋膜が凝り固まっている箇所はトリガーポイントとも呼ばれます痛みの引き金となるポイントで、実際に感じている体の痛みとは離れたところに発生しやすいです。そしてそれは、東洋医学の経穴(ツボ)の箇所と一致していることも多いです神戸東洋医療学院で学ぶ鍼灸治療方法の一つにも、トリガーポイント療法というのがあります
最近では、筋膜リリースのセルフケア方法がよく紹介されていますが、では鍼灸治療との違いはどこにあるのでしょうか
セルフケア方法はマッサージのようにして筋膜に圧力をかけてゆるめていくのですが、表層部分だけでなく深層にある部分まで深い圧力をかける必要があります。
よりピンポイントでその箇所を狙うためには正しい知識も必要です
最近ではボールや円柱状の専用の道具によって簡単に筋膜リリースが行える方法も紹介されています
一方、鍼灸治療の場合、立体的な構造で重なり合った筋肉の反対側の筋膜部分にまで、鍼の先で直接アプローチすることで、より深層部分のケアが可能となり効果も高いです
しつこい症状をお持ちの方は、セルフケアはもちろんですが鍼灸治療も試してみてはいかがでしょうか
暖かくなるにつれ、これから体を動かすことも増えてくるかと思います。
鍼灸治療によってさらに軽やかな体作りをしていきましょう
神戸東洋医療学院付属治療院 池邊 由実
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神戸 三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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