皆さま、年明けはどのようにお過ごしされましたでしょうか?

ゆっくり過ごされた方、ご旅行やお出かけされた方、いろいろなお正月を過ごされたかと思います。

年末からの忘年会などに続き、おせち料理やたくさんのごちそう、新年会などでお酒を召し上がる機会も多かったのではないでしょうか。

「気を付けないと」と思いながらも、つい食べ過ぎてしまったり飲みすぎてしまいますよね。

 

今回は、『食べ過ぎ』について書いていきたいと思います。

 

まず、食事を摂ると、一般的に胃の中で約2~3時間で消化されます。

ですが、揚げ物や甘いもの、お酒などは5時間以上消化に時間がかかるのです。

 

つい「お正月だし(^^)」と食べては飲み、食べては飲みを繰り返すと、胃の消化が追い付かず、未消化のまま十二指腸に送り出され、結局十二指腸では消化できず、胃に返ってきてしまいます。

それが胃に溜まることにより、胃が痛くなったり、胃もたれになったりする原因になるのです。

 

もし食べ過ぎてしまったと気づいたときには、おなかを締め付けないようにして、寝転ばず安静にしましょう。

おなかの具合が落ち着いてきたら、ツボを押すのもおすすめです。

 

「足三里(あしさんり)」や「内関(ないかん)」「中脘(ちゅうかん)」というツボには『和胃(わい)』といって、胃腸の働きを整え、消化機能を助ける効能があります。

指などで優しく押しましょう。

胃の痛みがあるときは、胃の背中側にある「脾兪(ひゆ)」や「胃兪(いゆ)」を温めてあげるのも良いです。

 

また、その次の食事は、1食抜いてお白湯を飲むこともおすすめします。

働きっぱなしの胃腸は疲れ切っているので、胃腸に休息を与えると、体に溜まったいらないものを排出できて、体調も整います。

 

食べ過ぎによる胃もたれや胃痛の多くは、このように過ごすと改善されるものがほとんどですが、症状が長く続く場合はそれだけが原因では無い為、早めに病院を受診しましょう。

 

そもそも、普段から食べ過ぎてしまう場合は、原因がいくつかあります。

 

1つ目はストレスです。

現代社会で生活していくには、どうしてもストレスはかかりますね。

ストレスも悪いことばかりでは無いのですが、ドーパミンやコルチゾールといった食欲を増強させるホルモンがたくさん出てしまうことで、過食を招いてしまいます。

 

2つ目は睡眠不足です。

こちらもストレスと似ていて、脳の疲労により、食欲を増やすグレリンというホルモンが出てしまいます。

また、カロリーの高い食べ物が欲しくなるので、食べ過ぎると先ほどお伝えしたように消化に時間がかかり、胃もたれや胃痛にもなりやすくなります。

 

ほかにも原因はありますが、多くの原因は自律神経を整えることで予防ができるものです。

自律神経を整えることのできる方法の一つとして、鍼灸はとてもおすすめです。

今年も健康で過ごすために、生活に鍼灸を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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本年も、皆さまにとって幸多き年になりますように。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

富田 彩

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