ようやく夏の暑さが落ち着き、過ごしやすい秋になりました。

東洋医学では、前の季節の過ごし方が次の季節の体調にあらわれると考えられています。

やっと、この夏を乗り切ったと思っていても、その過ごし方によっては今の時季に体調を崩しやすいです。

そのうえ、朝晩と日中の寒暖差が大きいため、自律神経が疲弊しやすい季節でもあります。

これが俗にいう『秋バテ』です。

そして、その弱った体に追い打ちをかけるのが、『秋花粉』です。

 

『秋花粉』の飛散時期は9月末頃から10月、ときには12月頃までと長期にわたります。

代表的なのは、キク科の「ブタクサ」「ヨモギ」、アサ科の「カナムグラ」などです。

 

ヨモギ以外は聞き覚えのない名前かと思いますが、これらは生命力が強く、道端や公園、空地、河原など至る所に生育している植物です。

スギ花粉のように天高く舞いあがるというよりは、背丈の低い植物のため、比較的低い位置に多く飛散します。

 

飛散範囲は狭いため、近くに寄らなければ花粉を吸いこむことはあまりないようです。

しかし、低い位置に飛散しているため、大人よりも子供のほうが影響を受けることがあります。

 

症状は、“鼻水” “くしゃみ“ “目のかゆみ“だけでなく、スギ花粉よりも粒子は小さいため、鼻粘膜を通り過ぎて気管支へと入り、咳が出やすくなります。

喘息を持っている方は特に対策が必要です。

 

鼻・咳・喉の症状が出やすく、一見風邪と間違いそうですが、

咳が長期間でていたり、鼻水の色が変わらなかったり、目の赤みやかゆみなどの症状があったりすれば、秋の花粉症である確率が高まります。

 

春の花粉に比べて、その注目度はやや低めではありますが、スギ花粉など春の花粉症に悩まされている人達の中には、もうこの時季から攻防が始まっている人もいらっしゃると思います。

 

『秋花粉』対策には、『春花粉』対策と同様、マスクやメガネなどの装着や帰宅後の手洗い、洗顔、部屋の清掃などが有効です。

ただ、花粉の粒子が小さいので、通常のマスクでは花粉がすり抜けてしまう可能性があります。

PM2.5やウイルスに対応したマスクを選んでいただければと思います。

 

日中も外出しやすくなったこの秋、少しでも体調を整えて楽しくお過ごしいただけるよう、

『秋バテ』『秋花粉』などで疲弊した自律神経の働きを高める手助けに、鍼灸を活用していただければと思います。

 

神戸東洋医療学院付属治療院

田中 里佳

 

よくある症状はこちら

 

********************

神戸 三宮で鍼灸といえば

  神戸東洋医療学院付属治療院

********************