生姜でポカポカ
まだまだ寒い日が続く今日この頃。身体が冷える、冷え性を自覚されている方がたくさんいらっしゃると思います。
身体に冷えが続くと心身ともに不調を起こしやすくなります。
約50年前に比べて日本人の体温が約1℃低下しているそうです。
たかが1℃と思われるかもしれませんが、1℃下がることで代謝が約12パーセント減り、免疫力は約30パーセント低下すると言われています。
体温が低下することであらゆる病気を引き起こしやすい身体になってしまいます。
そこで少しでも身体を温める食材として『生姜』をお勧めします。
生姜は種々の漢方薬の成分として昔から用いられており「百邪(万病)を防御する」とか「食べる薬」などと言われています。
生姜は約90パーセントが水分でビタミン類とカリウムを少し含んでおり薬味として少量を食することが多いので、栄養価は優れているとは言えません。
健康効果としては「ジンゲロン」「ジンゲロール」「ショウガオール」の薬効成分が含まれています。
この薬効成分により血行を促進し身体を温め、強い抗酸化作用で老化を予防します。
また、痛みの原因となるプロスタグランジンというホルモンの働きを抑えるので鎮痛効果もあります。
免疫細胞を活性化させ、胃腸の内壁の血液循環を良くすることで深部の熱を作り出すと共に消化吸収を促進させる効果もあり、さらには殺菌作用もあるというので、良いことづくめです。
ただし、生姜=温めるとは言い切れず生姜の調理法により効果が変わりますのでご注意ください。
生の生姜と乾燥した生姜により違いがあります。
生の生姜は、手足の末梢血管を広げ拡張することですばやく温める作用があります。
風邪の引き始めや発熱時に摂ると効果的です。
殺菌効果もあるのでお寿司を食べるとき、ガリを摂ることはお勧めします。
ただすばやく温めることで深部の熱は奪われてしまい、身体の中は冷めてしまうので冷え性改善と思って生の生姜を摂ることが逆効果になることがあるので注意が必要です。
冷え症改善には乾燥した生姜や温めた生姜をおすすめします。
乾燥させたり、温めた生姜は成分のジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化します。
このショウガオールが胃腸の内壁の血液循環をよくし、深部から熱を作りだし全身を温めますので、冷え症改善には生の生姜を摂るより乾燥生姜を摂ることが良いとされています。
冷え症で毎年しもやけになる私はさっそく試そう!乾燥生姜を作ろう!と思い、生姜を1~2ミリの厚さにスライスして庭に天日干ししていたのですが、強風に飛ばされるわ、雀がついばむわで散々でした。
再度挑戦し、生姜が飛んでいかない様に天日干しにしてみたところ何となく乾燥生姜?っぽくできたので一度そのまま食べてみると辛味成分がきつくなっていた様に思えました。
さっそくお紅茶に入れ生姜お紅茶として優雅に飲みました。
ピリッと辛味がありますが、代謝があがり、老化予防の効果があると思うと毎日飲みたいと思います。
(ついばんでいた雀も冷え性改善して元気に冬を越してくれると思います。)
神戸東洋医療学院付属治療院
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