コロナ禍で増えたもの、皆さんは何かありませんか?

私は、韓国ドラマや好きなアーティストのライブ配信など、動画を観る時間が増えましたウィンク外出を控えて自宅にいると、テレビやパソコン、ゲームなど、画面から目が離せなくなりますよね。

最近、画面を見ていると目の疲れを感じる  、目がかすむなどの症状はありませんか?

そして、それらの症状は、目を休ませると回復しますか?

 

目の疲れを表すのに、「疲れ目」と「眼精疲労」という言葉があります。何となく使っている言葉だと思いますが、実はこの二つは医学的に区別されています。

睡眠や目を閉じるなど、目の休息をとることで目の疲れが回復している間は、まだ「疲れ目」の状態ですあせあせ (飛び散る汗)

しかし、目の症状だけでなく、頭痛や肩こり、吐き気など、他の部位にも症状が出始めたら、それは「眼精疲労」の状態である可能性が高まります。休息や睡眠をとっても改善しない、もしくは一時的に改善しても症状がぶり返すため、何らかの治療が必要な状態です。

では、なぜ目は疲れるのでしょうか。

多くの人が長時間、一定の視線・姿勢でパソコンやスマートフォンの画面を見ています。画面を長時間見続けるためには、一定の視野を維持する筋肉、近くに焦点を合わせる筋肉、それをコントロールする神経などが継続して使われます。それにより、目が疲れたと感じるようになります。

ものを見るとき、それが遠くの山であっても、近くのスマートフォンの画面であっても、カメラのレンズと同様に目の焦点を合わせます。眼球の水晶体と呼ばれる部分が、カメラのレンズと同じ働きをするのです。この働きを可能にしているのが、水晶体の周りについた毛様体筋です。

毛様体筋が緩んだり縮んだりすることで、水晶体の厚みが変化し、遠くのものにも近くのものにも焦点が合うようになります。更に、これをコントロールしているのが自律神経です。 

近くのものを見るときは、副交感神経の働きにより毛様体筋が収縮し水晶体が厚くなります。遠くを見るときは、交感神経の働きにより毛様体筋が緩み、水晶体を薄くすることで焦点を合わせます。

人は昔、狩猟生活をしていました。その頃は、遠くの獲物を狙う緊張感と目の動き、そのいずれもが交感神経の働きで一致していました。しかし、近年では緊張感で交感神経の働きが強くなるのは、仕事でパソコンなど近くの画面を見ているときです。

交感神経が働くので、本来は遠くを見るために焦点を合わせるはずが、実際は副交感神経を働かせて近くを見ている、という矛盾した状態に陥ります。これにより自律神経の混乱が生じるのです。

この状態が長く続くことで自律神経の中枢が疲弊し、正常な働きができなくなります。目が疲れるというのは、目の筋肉だけでなく、自律神経も疲労させていることになります。

「少し目が疲れたかも?」そう感じたところで、休息する。それが疲労の蓄積を防ぎ、眼精疲労にならないようにする一つの方法です。

疲れ目を回復させるには、1時間おきに遠くを見たり、目を閉じて休ませたりします。それ以外に、ホットタオルなどで目の周囲を温めたり、目の周囲のツボ(攅竹(さんちく)、魚腰(ぎょよう)、太陽など)を押したりするのも効果があります。また、眼球を上下左右などいろいろな方向に動かす眼球運動も良いとされています目ぴかぴか (新しい)

それでも改善しないと感じられる方は鍼灸治療を受けてみてください。

鍼灸治療では、目の周辺だけでなく、首や肩、腰などの筋肉の緊張を緩めコリを減らし、自律神経を整えることで、あらゆる部位が正常に働きやすくなるお手伝いをいたしますほっとした顔ぴかぴか (新しい)

 眼精疲労については、弊院のホームページで「よくある症状」ページ内「眼精疲労」でも掲載しておりますので、是非そちらもご覧ください。

 

よくある症状はこちらから  

 

神戸東洋医療学院付属治療院 田中 里佳

 

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