いつの間にか冬ももうすぐ終わりです。この寒さが過ぎれば、新しい命が芽ざす春が始まります桜

この時期には、冬の間ずっと眠っていた私たちの体を春に向けて準備させていかなければなりません。

 

東洋医学の理論を説明する「黄帝内経」には冬に健康管理ができないと春に色々な疾患にかかるという記述があります。これは、暖かくなるとエネルギーの消費量が冬より多くなるのに対し、摂取する栄養は冬とあまり変わらないため、筋肉に供給される酸素量が足りず、疲れが溜まって春の疾患を発症しやすくなるということです。

従って、その時期の旬な食べ物を充分に摂取して栄養分を確保しなければなりません。身体を外部の環境に合わせていく努力が必要です。

 

春の準備するのはそれほど難しくありませんほっとした顔まず、規則的に運動を行いながら、少しずつ運動の量を増やしていきましょう。普段なら、登山やジョギングなどの野外の活動を徐々に増やし、自然の澄んだ空気を通じて呼吸器の健康を管理することをお勧めするところですが、昨今の外出は風邪の元となるウイルス感染症等の危険性もありますので、室内で体を動かすことをお勧めします。軽い筋肉トレ-ニングもいいです。寒さで活動量が減り、自然に筋肉量も減っている可能性が高いです。従って、活動量が増える季節に備えて、筋肉と靭帯を強化し、体力も増進しなければなりません。あらかじめ筋肉を強化しておけば、春季の野外活動による負傷も予防できます。

 

漢方茶も健康管理に役立ちます。特に春に向けておすすめなのは、クコ(枸杞)の実のお茶ですぴかぴか (新しい)

クコの実は古くから薬として使用されてきました。高麗人参、ツルドクダミに並ぶ三大名薬の一つで、肝臓に脂肪が蓄積されるのを防止する代謝物質の一つであるビタミンが豊富なことで知られており、様々な方法で摂取が可能です。特別な副作用もない健康食品として有名です。

このクコの実は最近、英語圏でも‘赤いダイヤモンド’というニックネームで呼ばれ、多くの関心を集めているそうです。クコの実を選ぶときは色が赤くて、サイズが均等なものを選んだほうがいいそうです。

長期間摂取すると、気(エネルギー)が旺盛になり体が軽くなるだけではなく、腰や足などの下半身の力が強まり、老化を防ぐ効果もあるとして健康にとても良い食品として広く使われてきました。

漢方では強壮剤などとしてもよく使われ、特に肝臓にいい効果があると知られています。肝臓に脂肪の蓄積を抑制して、肝細胞の新生を促すそうです。慢性肝炎や肝硬変などの疾患において、炎症の除去にもいい効果があると言われています。

 

眼科疾患においては視力減退症状を緩和し、また、コレステロールの減少効果があるため血管をきれいにします。血液循環を助けて血圧の低下に効果があり、高血圧、高脂血などにも使われることがあります。

各種のビタミンと栄養素を十分に含んでいるクコの実を続けて摂取すると、季節の変わり目に荒れた肌に良く、肌の弾力を維持し、抗酸化作用により、シミやそばかすなどの色素沈着やシワができるのを防止してくれるため、美容に関心が高い方にもお勧めですほっとした顔ぴかぴか (新しい)ぴかぴか (新しい)

その他にもだるくなった体に活力を与えて、春の眠気などの予防及び強壮効果で体力の増進、疲労の回復などに効果があります。また、集中力を高める効果、及び頭痛の緩和にも良い効果を持っているそうです。このようにクコの実は、健康にはもちろんお肌にもとってもいい効果がある食品です。

 

クコの実の食べ方は色々ありますが、ここではお茶にして飲める方法を紹介します。

まず、乾燥したクコの実30g程度を、2Lの水に入れ沸かします。沸騰し始めたら弱火にして40分くらい経った後、荒熱をとってからこのお茶を冷蔵庫に保管します。

このクコの実のお茶は肝臓と腎臓を保護し、疲労回復、免疫力の強化に良いビタミンと必須アミノ酸が多量に含まれているため、体を季節の変化に適応しやすくするためには適したお茶といえるでしょう。

 

身体は私たちが思っているよりも季節の変化に敏感に反応します。今日からでも冬の間に縮まっていた体を動かし、クコの実のお茶を飲んで元気な春を迎えられるように準備していきましょうexclamation

 

神戸東洋医療学院 付属治療院より

 

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