旬な林檎
新年明けましておめでとうございます。
令和2年、庚子の本年も皆様に喜んでいただけますよう職員一同努力をしてまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。
さて、今回は旬な林檎について取り上げます
冬は勿論のこと、オールシーズン「おいしい季節」として楽しめます。種類もとても豊富です。埼玉、静岡、福岡が由来の地方です。青森県や長野県は関係が無いようです。いまや日本では実力人気共に認められ…。
「なんの話をしているの?」ですか?それは勿論、シンガーソングライターの椎名林檎さんのことですよ。
すでにデビューから休止期間を含め20年を超え、手がける楽曲の種類もJ-POP、各種ROCK、JAZZ、シャンソン、昭和歌謡を思わせる楽曲など多岐にわたります。そしてそれらの楽曲のメロディーラインの巧みさ、さらにこだわりのアレンジがひとつひとつの作品の魅力を深めています
また、彼女の描く歌詞は様々な世界観を作り出します。メロディーアレンジ、歌詞に加え、彼女が持つ雰囲気と素晴らしい歌唱力が彼女を椎名林檎たらしめていると感じます。
時に激しく時に無垢な少女のように、時に巻き舌を駆使してすれっからしのように、また、息遣いでセクシーさを表現し、その作品の世界観を効果的に歌い上げます。
専門家でもない私が彼女について評するのは甚だ恐縮ですが、先頃発売された初となるベストアルバムを聴き、改めて彼女の魅力について考えました。
デビュー曲「幸福論」、最新曲の「公然の秘密」を含め、大ヒット曲の「ギブス」や、宇多田ヒカルさんをはじめとし、兄である椎名純平さん、トータス松本さんなどとのセッション曲も網羅されています。私の好きな「丸の内サディスティック」「真夜中は純潔」も収録されていますし、椎名林檎がエフェクターを使えばこんな楽曲になるのかと感動した「長く短い祭り」も聴くことができます。
しかしながら、私は彼女がデビューした当初、異質な個性が目立ち、とんだ変わっている新人のミュージシャンが出てきたのだなぁというくらいにしか思っていませんでした。それがいくつもの作品が発表されるころには、才能豊かでバラエティに富み、感性だけでなく色んなことを計算しつくしていることに気づくようになりました。
恐らく多くのミュージシャンがそんな彼女の才能に惹かれ、一緒に作品作りに参加し、彼女の歌をより味わい深いものへとしているのだと感じます。彼女の楽曲の素晴らしさを細かく例を挙げていくと、紙面には収まりきれませんので控えますが、楽曲を魅力的なものにしている一番の要素は“最適化”する能力ではないかと私は感じています。
メロディー、アレンジ、歌詞、歌声のそれぞれ、どんな音をどうバランスよく当てはめることができるかを考え、感じ取る力が飛びぬけていると思います。ベストアルバム「ニュートンの林檎」を聴いてそんなことを考えました。
そんな椎名林檎さんは2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会、閉会の式典のプランニングチームに選出されており、どのような式典になるか今から楽しみです
ひとつの素晴らしい音楽を作り上げるためにも必要な“最適化”ですが、他の色々な場面でも求められます。
やはり私たちが行う鍼灸治療においても、その“最適化”を目指すことになります。例えば一見同じような症状だとしても原因の違いにより治療は変わります。その方の体質や体調によって鍼、灸、手技など、どの治療法や刺激量の強さを選択するかを決めます。治療後の症状の変化や体調の変化、治療回数などを考慮しその都度治療を組み立てていきます。
私たち鍼灸師の感覚を駆使し、感じ取り、多くの可能性を考えその方により良いと思われる治療法と刺激量を行うことになります。
こうして言葉にするだけであれば簡単なのですが、実際それを行おうとすると様々な技術と判断力が試され、正直苦悩の連続でもあります。
本年も一歩一歩ですが、向上することを約束します。
最後になりましたが、新年最初の心にひとつぼということで、私の本年の目標を発表させていただきます。
ひとつめは、「より良い施術が行えるよう心身を常に整えておけるよう医者の不養生にならないよう気をつける」
ふたつめは、「歌唱力の向上」です(笑)
では皆様、一日ひとつの林檎は医者いらず、一日一曲の林檎は医者いらず(?)で健康にご留意いただき、いつかコンサートでお会いしましょう
神戸東洋医療学院付属治療院 川上 靖
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神戸三宮で鍼灸といえば
神戸東洋医療学院付属治療院
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