思いもよらない場所で、私たちは東洋医学文化に触れていることがあります。
今回はその中から「図星」の由来についてご紹介します。
図星には

「急所・人の指摘が的を射ている」

などの意味があります。
言葉の由来にもいくつかあり、弓道からきているという説もあるようですが、
ご紹介したいのは、本来「図星」は『図法師』と書くという説です。

 

この法師とは簡単に言えば頭を丸めた人のことです。
全身のツボを表した経穴図をご覧になったことがありますか?
その図に書かれている人は、頭にあるツボを表すために髪の毛を剃った状態で書かれています。

 

ですから図法師というわけです。
そして、図法師(経穴図)のツボ(急所)を指す。ということになったようです。
これからも図法師を指す(刺す)治療を心がけていきます。

                   神戸東洋医療学院付属治療院 川上 靖