冷房病
この時期、「体がだるくて眠い。頭も痛くて鼻水も出る」という症状を訴える患者さんが多いですまた、肩と手足が重たくなり、膝や腰などの関節が痛む症状が伴われることもあります。風邪の症状と似ていますが、最近では冷房病と呼びます。正式な病名ではないですが、エアコンで冷えすぎから起こる症状なので冷房病と呼びます
季節の変わり目によく聞くのが「1日の中での気温差が大きく健康管理に気を付けてください」という話です。朝晩の気温差や、外出先から冷房の強い室内へ入ると私たちの体がその温度差に適応しにくくなるためです
10度程度の差がある室内と外を行き来すれば、体に負荷がかかります。それは、瞬間的に変わる温度に体が適応しようとするため、体温調節を担当する自律神経系が絶えず努力をしなければならないからですすると、自律神経系が疲れるようになりまともに作動できなくなってしまい、冷房病の症状が現れます。
しかし、少し注意するだけで、冷房病を予防することができます
①冷風(例えば、エアコンの風、扇風機の風)を直接体に触れないようにして体温が落ちるのを防ぐ。特に汗をかいた状態で直接冷風にあたることを避ける。
②薄手の羽織物を持ち歩き外出する。冷房がよく効いた室内に入る時は、羽織物を着て、体が温度差に適応するまで着ておく。涼しさがいつまでも感じられる時は温度差に体が適応していないため着ておく事がおすすめ。
③室外温度と室内温度の差が5度以上出ないようにする。
例えば、室外が30度なら、室内は25度ぐらい、室外が32度なら、室内は26~27度程度が適切です。
④換気に気をつける。
また、車では密室状態の方が冷房の効率はいいですが、車内の空気が汚れやすいので、少なくとも30分ごとに窓を開けて換気をしましょう。
冷房を効かせる為に密室にすると空気が濁りやすいので2時間ごとに1回は換気をした方が良いでしょう。
⑤エアコンの掃除をする。
エアコンを頻繁に使用するにもかかわらず、フィルターの掃除をしなければ、健康にも問題を起こします。エアコンが大活躍する前はもちろんですが、
できれば1週間に1回程度掃除することが望まれます。
⑥体操をする。
冷房が効いている室内に長時間滞在するなら、1時間に1回程度は体を動かした方がいいです。体を動かして血液循環を促進させると、冷房病の予防になります。
冷房病の症状は、体温調節能力が落ちる虚弱体質の人や女性にもっとも現れます。このような体質の方たちが冷房病にかかると、消化不良、下痢などの症状も現れます。また、女性は体が冷たくなると生理痛がひどくなることもあります。冷風や冷たい飲み物は避け、薄手の羽織物を持ち歩きましょう。
神戸東洋医療学院付属治療院
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