バラのはなし
例年より10日も早く梅雨入りしたというものの、なんだか梅雨らしくないお天気が続いていますね。
梅雨の花と言えば。。。そう、アジサイ!!
・・・ですが、梅雨らしくないので今回は【薔薇】のお話をしたいと思います。
皆さんのお家やご近所のお庭で、色とりどり大小さまざまなバラの花が咲き誇っていませんか?
バラは誰もが知っている花ですが、お花屋さんには一年中置いてあるので、この時期が旬であることは、あまり知られていないような気がします。
記念日やプロポーズの際に深紅のバラの花束を贈られる―。
そんなロマンチックなシチュエーションに憧れる女性は多いと思いますが、
それに相応しい女性になるためにも、バラが効果的であることをご存知でしょうか。
漢方茶として有名な”まいかい茶”は、バラ科ハマナスの一種で花のつぼみを乾燥させたものです。
東洋医学的に、まいかい茶には「鬱した気を通し、血を動かし脹満を解く」「血を和ませて瘀血を散らす」作用があります。
ストレスによる胃の不調、それに伴う上腹部のつかえ、腹部膨満感、また生理不順や生理前に胸や
脇が脹って痛むとき、怪我による内出血などがあるときに使用されます。
その他にも、バラにはビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールが含まれ、
老化防止や美肌効果、優れた抗菌・殺菌作用によるニキビ肌の改善、
代謝や血行促進作用によるダイエットや肩こり・冷え症等の改善、疲労回復などの効果も期待できます。
またバラの華やかな芳香にはストレスを緩和し精神をリラックスさせる効果だけでなく、脳の働きを活性化させ、美肌や女性ホルモンの分泌を促す効果もあるため、更年期障害の軽減などにも役立
ちます。
このように様々な効用はありますが、ティーポットにお湯を注ぎ、つぼみが少しずつ開いてゆくのをゆったりと眺める・・・。
それだけでも、優雅なひとときを楽しむことができるのではないでしょうか。
目でも香りでも食しても美味しいことばかりのバラの花。この旬の時期におすすめです。
心身共に美しくゆとりのある女性への第一歩を、あなたも踏み出してみませんか。
神戸東洋医療学院付属治療院 池田 朋子