ロコモティブは「運動の」、または「運動器」、シンドロームは「症候群」という意味で、ロコモティブシンドローム = 運動器症候群という病気で、通称「ロコモ」と呼んでいる事が多いです。

2007年に新しくできた疾患概念で、70歳以上の方の約9割が該当、推計患者数4700万人とされ、国民病の1つと言っても過言ではないものになりつつあります。

今回の東洋医学的雑記は、「ロコモ」の概念・予防法についてお話をしたいと思いますひらめき

 

まず、ロコモとは、運動器の病気や障害から起こる痛みや機能低下が原因で、歩行などの移動能力が落ち、進行すると生活の自立度が下がり、介護が必要となる状態のことです。

日本は長らく世界トップクラスの長寿国ですが、健康寿命(自立した生活をおくれる期間)と平均寿命との間に10歳近くの差が生じています。

ロコモは、急速な高齢化社会に突入しつつあるわが国において、改善しなければならない問題として取り上げられた事がきっかけで誕生した、新たな造語です。

原因は、大きく分けて「運動器自体の疾患」、「加齢による運動器機能不全」です。

「運動器自体の疾患」は、変形性腰椎症・変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などにより、痛みや関節可動域制限が起きます。

「加齢による運動器機能不全」は、筋力低下、バランス能力低下などがあげられます。

これらが原因となり、最近よくつまずく、関節の痛みの為ゆっくりしか歩けなくなったと感じている方は、「ロコモ」の初期のサインです雷

何の対処もせずに放置すると、転倒による骨折を起こしやすくなり、それが元で寝たきり状態、要支援、要介護へとつながる負の連鎖の入口となる状態こそが、「ロコモ」ですもうやだ〜 (悲しい顔)

 

では、どの様な事をすれば予防になるのでしょうか。

「ロコモ」の予防の為の運動を「ロコトレ=ロコモーショントレーニング」と言いますぴかぴか (新しい)

最も大事な事は、ロコトレを続ける事です。

その為には、自分の体にあった無理のない内容の運動を行いましょう。

次の日に疲れが残らない程度で、決して人と比較し争う必要はありません。

年齢のせいだからと決めつけずに、毎日決まった「運動をする」という習慣がつくように生活スタイルを整えていく事が大切です。

 

生涯にわたって、自分の足で自由な生活が過ごせる機会を増やしていけるようにしましょうわーい (嬉しい顔)

                          神戸東洋医療学院 付属治療院

                                    光上 信幸

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