月の影響・月の魅力
月の満ち欠けが人の身体に影響することをご存知でしょうか
人体を構成する組織と地表を構成する成分は非常に似ており、月の引力によって海の満ち干きがあるように人体にも影響を及ぼすと考えられたのが『バイオタイド理論』です
人の生と死が満月・新月に多いことや満月の時は興奮性の精神疾患が多発すること、交通事故が多いことも報告されています
満月と狼男の関係も、満月には人の攻撃性が高くなることを比喩した表現なのかもしれませんね
さて、古くから中医学にも月の影響により人の中に流れる気や血が盛衰するという考えがありました。
「新月より月が生じはじめると気血も徐々に盛んとなり、衛気もめぐりはじめる。満月になると気血は充実し、肌肉は気血により十分に養われ頑強となる。満月より月が欠け始めると肌肉は気血の養いを失い、衰え経絡も虚ろになり体表の外衛である衛気は去り形のみとなる。」(『素問』八正神明論)
これは、新月に近いほど環境の変化における影響を受けやすくなり、風邪などをひきやすいということです
一方で、新月から満月に近づく時期は身体のエネルギーが充実する時期であり、身体の抵抗力が上がる時期となります
では、外部環境の影響を受けないためには何に気をつけたらいいのでしょう
すぐに実践できる簡単な予防法としては、食事は腹八分目、長時間座りっぱなしやゴロゴロ寝ることは避け適度に身体を動かしましょう
また、鍼灸師おススメの自宅で出来るセルフケアとしては『足三里』に灸です
日本には百姓万平という方がいて、200歳を有に超える長寿であったと伝書に残されています
寛政八年、長寿の秘訣を聞かれた百姓万平は「吾が一族は月初めより八日間、足三里に灸をしていたからである。」と答えたそうです。
松尾芭蕉も『足三里』というツボに灸をして旅をしていましたから、昔から食あたりや病気の予防に用いられてきたのかもしれません。皆さんも足三里穴にお灸をして病気の予防を心がけましょう
【足三里穴の探し方】
膝のお皿の上に母指をひっかけて中指があたるところです。
左足の足三里は左手で、右足の足三里は右手で探しましょう。
もしわからなければ鍼灸師の先生に正しいツボの位置を聞いてみてくださいね付属治療院にてお待ちしております
【補足】
7月13日(金)は新月、7月28日(土)が満月となります
ちなみにですが、2018年7月28日(土)午前5時20分はミニマムムーンです
地球と月が一番遠く離れた時の満月をミニマムムーンといい、満月の瞬間の地心距離は約40万6千キロメートルなので地球の約8個分離れているんです!さらに、同日に皆既月食も見ることができるそうです
残念なことに、関西地方では午前5時7分には月が沈んでしまいますですが、午前4時30分の皆既月食の始まりは確認できると思われます
『早起きは三文の得』、ぜひ早起きをしてミニマムムーンを観察してみてください
神戸東洋医療学院 付属治療院
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